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The Main Ingredientは、アメリカ・ニューヨーク州ハーレム出身のソウル/ファンク・グループだ。中心になったのは、Donald McPherson、Luther Simmons Jr.、Tony Silvesterの3人で、最初はThe Poets、その後はThe Insidersという名前でも録音していた。1970年にThe Main Ingredientへ改名し、RCAと契約して活動を進めた。
グループの初期の大きなポイントは、プロデューサー兼アレンジャーのBert DeCoteauxとの仕事だ。ウェブ上の情報でも、彼の手でR&Bチャート入りのヒットを出したことが確認できる。The Main Ingredientの音は、ソウルの歌心を軸にしながら、ファンク寄りのリズムや、きっちり整理されたアレンジが入っている。
1971年、リード・シンガーのDonald McPhersonが白血病で亡くなり、バック・ヴォーカルを務めていたCuba Goodingが後任のリードに入った。ここからグループの活動は大きく進む。Goodingは後にソロでも活動する人物で、俳優Cuba Gooding Jr.の父としても知られている。
この体制で出た代表曲が、1972年の「Everybody Plays the Fool」だ。Billboard Hot 100で3位、R&Bチャートで2位を記録し、ゴールド・ディスクにもなった。続く1974年の「Just Don't Want to Be Lonely」もHot 100で10位、R&Bで8位に入っている。どちらもグループを代表する曲として扱われることが多い。
1973年のアルバム『Afrodisiac』では、SilvesterとSimmonsがプロデュースにも関わっている。歌だけでなく制作面にもメンバーが入っていた時期で、グループの方向性を自分たちで組み立てていたことが分かる。
また、Brian Augerの「Happiness Is Just Around the Bend」のカバーでも知られている。カバー曲を自分たちのレパートリーに取り込む動きも、この時期のソウル・グループらしい部分だ。
The Main Ingredientという名前は、コカ・コーラの瓶から取ったものとされている。実際には、その前にThe Poets、The Insidersとして活動していた時期がある。複数の名義を経てから現在よく知られる名前に落ち着いた流れだ。
Tony Silvesterは1975年にBert DeCoteauxとプロデュース・チームを組み、Ben E. Kingの「Supernatural Thing」をポップ、R&Bともにトップ10入りさせている。The Main Ingredient本体も、1979〜81年、1986年、1999〜2020年と再結成を重ねた。Cuba Goodingは1978年にソロへ移ったあと、2017年に72歳で亡くなっている。グループは2020年に活動を終えた。
The Main Ingredientを追うなら、まずは「Everybody Plays the Fool」と「Just Don't Want to Be Lonely」から入るのが分かりやすい。そこから『Afrodisiac』や「Happiness Is Just Around the Bend」のカバーを聴くと、グループの曲作りや歌の置き方が見えやすい。ソウル・グループの流れの中で、70年代のR&Bチャートをしっかり押さえた存在としてチェックしておきたい。