B-Movie - A Letter From Afar (1984)
B-Movie 1984

B-Movie - A Letter From Afar (1984)

Electronic Synth-pop

B-Movie『A Letter From Afar』について

B-Movieは、イングランドのマンスフィールドで1978年に結成されたニューウェイブ・グループで、もともとは地元のパンク・バンドThe Abortedの流れから生まれた。『A Letter From Afar』は1984年にUKのSireから出た作品で、B-Movieの音源の中でも初出年と同じ1984年にリリースされたタイトルだ。ジャンル表記はElectronic、スタイルはSynth-popとなっている。

この時期のB-Movieは、ギター主体のポストパンクというより、シンセを前面に出した80年代前半の英国インディー/ニューウェイブの流れの中にいる。同時代のUKシーンを思い浮かべると、ソリッドなリズムと機械的な質感を持つバンド群の一角として捉えやすい。派手に押し出すタイプというより、淡々とした推進力の中で曲を組み立てる印象のグループだ。

作品の位置づけ

B-Movieは1980年代初頭に活動を広げたバンドで、『A Letter From Afar』はその流れの中で出た作品として見るとわかりやすい。バンド名義の代表作として語られることが多いのは、やはりシングル「Nowhere Girl」だろう。B-Movieを知る入口としてこの曲に触れる人は多く、バンドの輪郭をつかむうえで重要な1曲になっている。

『A Letter From Afar』も、その延長線上で聴くと、当時のB-Movieらしいシンセ・ポップの手触りが見えやすい。メロディを前に出しつつ、音数は比較的整理され、ベースとドラムの反復が曲の骨格を作るタイプのサウンドが中心になりやすい。

Sire盤としての意味

レーベルはSire。Sireは、セイモア・スタインとリチャード・ゴットハーラーによって始まったアメリカのレーベルで、パンク以降のニューウェイブ・シーンでも重要な役割を持った。UK盤として出た本作は、そのSireのカタログの中でも、80年代前半の英国ニューウェイブを伝える1枚という位置づけになる。

カタログ番号はSIR 4058 (T)。UKリリースとしてまとまっているので、同時代の英国盤らしい空気をそのまま追いやすい。

聴きどころ

実際に聴くと、B-Movieの音作りは派手な装飾よりも、リフやフレーズの反復で引っ張る場面が目立つ。シンセの音色は冷たすぎず、かといってロック寄りに大きくふくらませるわけでもない。ボーカルは前に出すぎず、曲の輪郭を整える役回りになっている。

同じ80年代初頭の英国シンセ・ポップと比べると、よりインディー寄りの質感が残っているのがB-Movieらしさといえそうだ。大きなヒット志向の洗練というより、バンドとしてのまとまりと、当時の空気感をそのまま切り取ったような印象が残る。

まとめ

『A Letter From Afar』は、1984年のUKニューウェイブ/シンセ・ポップの文脈でB-Movieを押さえるうえで外しにくい1枚だ。代表曲「Nowhere Girl」で知られるバンドの、その後の時期の姿を確認できる作品として見ると流れがつかみやすい。Sireから出たUK盤という点も含めて、80年代前半の英国インディー・シーンを映す記録として読める。

トラックリスト

  1. A A Letter From Afar (Big Mix) 8:08
  2. B1 A Letter From Afar (Instrumental Mix) 7:47
  3. B2 A Letter From Afar (Small Mix) 3:49

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