Joe With Flower Travellin' Band - The Times (1975)
Joe With Flower Travellin' Band『The Times』
1975年に日本で出た『The Times』は、Flower Travellin’ Band の活動期をまとめた編集盤で、Joe Yamanaka 名義を前面に出した形のリリースだ。収録内容は、1971年の『Satori』、1972年の『Made in Japan』、1973年の『Make Up』などから選ばれた楽曲で構成されている。タイトルが示す通り、バンドの歩みを「時代」として振り返る作りで、新録中心の作品ではない。
制作背景・収録の位置づけ
紹介されている情報では、本作は Flower Travellin’ Band 解散後に出たベスト盤として位置づけられている。1970年代前半のアルバム群から、比較的聴きやすい楽曲を再編集した内容で、活動の総括としてまとめられたものだ。レコードの注記には「We would dedicate this album to those who payed the first and strongest attentions those days.」という献辞があり、4ページのインサートにはバンド写真、英語と日本語の歌詞、そして日本語のライナーノーツが収められている。
時代の文脈
Flower Travellin’ Band は、越後屋裕也(Yuya Uchida)周辺の流れから生まれた日本のハードロック/サイケデリック・バンドとして知られている。英米的なロックの文法を日本から発信しようとした存在で、『The Times』はその短い活動期をまとめて見直す役割を持つ編集盤として流通した。収録元になっている『Satori』『Made in Japan』『Make Up』は、バンドの代表的な時期をそれぞれ示す作品であり、本作はそれらを通して活動の流れを追える構成になっている。
聴きどころとして語られている点
AllMusic では『The Times』を「より聴きやすい瞬間を集めたベスト盤」と説明している。つまり、初期作品の中から要点を抜き出し、バンドのメロディ、ヘヴィなリフ、異国的な響きがまとまって確認できる編集盤として扱われている。レビューや解説でも、未発表曲や録音時の逸話を追うタイプの作品ではなく、70年代前半の重要曲を整理して聴くためのアルバムとして語られている。
その後の受け止められ方
今回確認できる範囲では、カバーやサンプリングの具体例は出ていない。ただ、Flower Travellin’ Band 自体は後年、日本のヘヴィ・サイケやハードロック再評価の文脈でたびたび参照されており、『The Times』もその代表曲集として流通してきた。AllMusic でも本作は編集盤として整理されており、バンドの主要期を手早くたどるための1枚として扱われている。
チャート実績や売上の数字については、確認できた資料では大きく取り上げられていない。1975年の日本盤として、オリジナル期の楽曲をまとめた構成と、英日併記のインサートが特徴の1作。
トラックリスト
- A1 Satori Pt. II 5:56
- A2 Satori Pt. I 5:22
- A3 Shadows Of Lost Days 4:45
- A4 Hiroshima 5:15
- B1 Make Up 3:02
- B2 Look At My Window 11:42
- B3 Spasms 5:20
- B4 I Wanna See You 4:55
動画プレイリスト
このアーティストについて
Joe Yamanaka(ジョー山中)は、1946年9月2日に横浜で生まれ、2011年8月7日に横須賀で亡くなった日本のヴォーカリストだ。ロック、ポップス、ブルース...
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