Atma - In Transit (1980)
Atma『In Transit』について
Atmaの『In Transit』は、1980年に米国盤が出たのち、1981年にフランスのGopalからもリリースされた作品だ。今回の盤はフランス盤で、レーベル表記はGopal(RP. 111)、ラベル面には「Made in France」、裏ジャケットには「Imprimé en France」とある。録音とミックスはニューヨークのRight Track Studiosで行われたと記されている。
制作背景・クレジット
確認できるクレジットでは、Jorge Barreiroがプロデューサー、アレンジャー、ピアノ、ミックスを担当し、Kevin McLaughlinが作詞とヴォーカルを担っている。ほかにPhil Granitoのヴォーカル、Frank Di Ganziのベース、Eddie Barbatoのドラム、David Everittのフルート、Mark Andersのギター、Roger Morganのキーボード、Jimmy Wrightのサックスが参加していたことが分かる。
曲目のうちB1は、ラベル上で「Haven You Had Enough?」と綴りを誤って記載している。こうした細部も含めて、当時の流通盤らしい面が残る1枚だ。
時代の文脈
Atmaは、アメリカのAOR/サイケデリック・ロック・バンドとして紹介されている。『In Transit』は、GopalやGovinda系のレーベル群で流通した作品として扱われており、フランスの紹介記事では、同系列の盤がクリシュナ運動と結びついたレア盤群として取り上げられている。実際、この作品は1980年の米国盤、1981年のフランス盤に加えて、後年にスウェーデン盤も確認されている。
レーベル一覧では「1980 POWERPOP」として扱われる一方、流通の実態としては複数国に広がっていたことが分かる。Atmaの作品が、米国のインディ系ロックと宗教的・共同体的な流通経路のあいだに置かれていたことを示す資料が残っている。
後年の流通と再評価
この作品については、近年も欧州の中古店やオークション、コレクター向けサイトで継続的に扱われている。HHVやRecordsale、VintageLXなどの掲載があり、再流通のあるタイトルとして見つけやすい。公開されている紹介文では、スタイルをpsychedelic rock、soft rock、pop rockとしているものもあり、Spirit of Rockでは14/20の評価が付けられている。
Atma『In Transit』は、1980年のオリジナル盤と1981年のフランス盤が確認できる作品で、録音拠点、制作クレジット、複数国での流通、ラベルの表記違いまで追える1枚だ。派手なヒット情報よりも、当時のインディ系ロックがどのように国をまたいで出回ったかを示す資料として目を引く。
トラックリスト
- A1 Who's Crazy? 2:54
- A2 Tell Somebody 3:50
- A3 Lone Range Drifter 4:50
- A4 Got To Find Shelter 4:10
- B1 Haven't You Had Enough? 2:54
- B2 Learning To Love 4:37
- B3 Durga 3:03
- B4 Shyama 7:43
動画プレイリスト
このアーティストについて
Atma(アートマ)は、アメリカで活動したAOR/ポップ・ロック/サイケデリック・ロック・バンドだ。1970年代末から1980年代初頭にかけて活動し、1980...
Atma のプロフィール・作品一覧