Kings Of Convenience - Riot On An Empty Street (2004)
Kings Of Convenience『Riot On An Empty Street』について
ノルウェー・ベルゲン出身のデュオ、Kings Of Convenienceによる2作目のスタジオ・アルバムが『Riot On An Empty Street』だ。オリジナルは2004年作で、Erlend ØyeとEirik Glambek Bøeの2人が、歌と作曲の両方を分担しながら組み立てた作品である。
Kings Of Convenienceは、アコースティックなギターを軸にした編成と、2人の歌声の重なりで知られるグループだ。本作でもその基本は変わらず、派手な展開よりも、細かなコード感や声の距離感で曲を進めていく作り。インディー・フォークやインディー・ポップの文脈で語られることが多いのも納得の内容である。
作品の位置づけ
2作目ということもあり、デビュー作で示した方向性をそのままなぞるというより、曲ごとの輪郭をよりはっきりさせた印象のあるアルバムだ。Erlend Øyeは後にソロやThe Whitest Boy Aliveでも活動していくが、その前段階として、Kings Of Convenienceの持ち味がよくまとまっている時期の記録でもある。
同時代の北欧インディーや、アコースティック寄りのソングライティングを軸にした作品群と並べて聴かれることも多い。たとえば、静かなギター曲を中心に据えるタイプのインディー・フォーク、あるいは柔らかなポップ感覚を持つ作品との親和性が高いアルバムである。
収録曲と知られた楽曲
本作でよく知られている曲としては「Misread」が挙げられる。リズムの置き方とコーラスの運びが比較的わかりやすく、Kings Of Convenienceの中でも耳に残りやすい1曲だ。「I'd Rather Dance With You」も代表的な楽曲として触れられることが多い。どちらも、過度に音を重ねず、メロディと声のやり取りで引っ張るこのデュオらしさが出ている。
アルバム全体としては、短いフレーズややわらかなアコースティック・ギターが積み重なっていく構成で、曲間の温度差も大きくない。大きな起伏を作るより、細部の配置で聴かせるタイプの作品という印象である。
2021年盤について
今回の盤は2021年リリースのヨーロッパ盤で、オリジナルの2004年盤とは発売時期が異なる再発盤にあたる。マスターノート上では、日本盤には3曲のボーナストラックが収録されているとされているため、盤によって収録内容が異なる可能性がある。
レーベルはSource 360°。ラベル表記は「Source 360」と読める仕様で、盤情報としてはヨーロッパ流通の再発盤という位置づけである。
まとめ
『Riot On An Empty Street』は、Kings Of Convenienceの2人組としての持ち味がはっきり出た2作目のアルバムだ。静かなギター、近い距離の歌声、過剰な装飾を避けた曲作り。その手触りが、2000年代前半のインディー・フォーク/インディー・ポップの中で独自の存在感を持っていた作品である。
トラックリスト
- A1 Homesick 3:09
- A2 Misread 3:05
- A3 Cayman Islands 3:00
- A4 Stay Out Of Trouble 5:00
- A5 Know-How 3:54
- A6 Love Is No Big Truth 3:45
- B1 I'd Rather Dance With You 3:24
- B2 Sorry Or Please 3:44
- B3 Live Long 2:53
- B4 Surprise Ice 4:20
- B5 Gold In The Air Summer 3:29
- B6 The Build-Up 4:05
関連動画
- Kings Of Convenience - Know-How
- Sorry or Please - Kings of Convenience (subtitulado)
- Kings of Convenience - Riot On An Empty Street
- Kings Of Convenience - Misread
- Kings Of Convenience - I'd Rather Dance With You
- Kings of Convenience - The Build Up