Player - Danger Zone (1978)
Player 1978

Player - Danger Zone (1978)

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Player『Danger Zone』(1978) レコード紹介

Playerの『Danger Zone』は、1978年にUSのRSOから出た2作目のアルバムで、前作『Player』で大きく注目を集めた「Baby Come Back」の後に置かれた作品だ。ソフトロック、ポップロック、AORの流れの中にあるバンドだが、このアルバムでは前作よりもギターの比重が上がり、バンドとしての輪郭が少しはっきりしている。洗練されたコーラスと、FMラジオ向けの作り込みを残しつつ、演奏面の押し出しを強めた一枚という位置づけで見られている。

バンドの立ち位置と時代背景

Playerは、英出身のPeter Beckettを中心に、J.C. Crowley、Ronn Mossらが加わって1977年に結成された。ロサンゼルス発のバンドとして語られることが多く、70年代後半のアメリカ西海岸系ソフトロックの文脈にきれいに収まる存在でもある。ちょうどこの時期は、TotoやBoz Scaggs、Little River Bandのように、メロディのわかりやすさと演奏の精度を両立したバンドがラジオで強かった時代で、Playerもその流れの中で受け止められていた。

その意味で『Danger Zone』は、単なるヒット後の続編というより、当時のAOR市場でバンドがどこまで表現を広げられるかを試した作品でもある。前作の「Baby Come Back」が持っていた、明るく滑らかなポップ感に比べると、本作はやや硬めのバンドサウンドが前に出る。AllMusicでも、前作の陽光のようなポップ性に対して、こちらはギターを前面に出した作りだと評されている。

収録曲の軸と代表曲

このアルバムの中心にあるのは「Prisoner of Your Love」と「Silver Lining」だ。特に「Prisoner of Your Love」は、本作を語るうえで外せない曲として扱われることが多い。メロディの運びはPlayerらしく整っているが、演奏の輪郭が前作より少し強い。コーラスの重ね方や鍵盤の使い方も含めて、70年代末のラジオ向けロックらしい設計が見える。

一方で、アルバム全体は大ヒット曲一本で引っ張るというより、曲ごとの質感をそろえながら通して聴かせるタイプだ。Peter Beckettの歌とギター、Ronn Mossのボーカルやシンセ、ベース、そして鍵盤陣の支えによって、音の厚みがつくられている。派手な技巧を見せる場面よりも、アンサンブルのまとまりで聴かせる印象が強い。

レーベルRSOとの関係

リリースはRSOのUS盤で、型番はRS-1-3036。RSOといえばBee GeesやEric Clapton、そして『Grease』や『Saturday Night Fever』のサウンドトラックで知られるレーベルだが、70年代後半のヒット量産体制の中で、Playerのようなメロディ重視のバンドも重要な位置にいた。実際、当時のRSOはこの作品にかなり力を入れていたようで、リスニング・パーティーが行われたことも確認できる。レーベルとしても、前作の成功を継ぐタイトルとして扱っていたことがうかがえる。

オリジナル盤としての見どころ

このUSオリジナル盤には、プリントされたインナー・スリーブが付属していた。70年代後半のレコードらしい仕様で、当時の作品世界をそのまま受け取れる点がうれしい。盤としては、1978年当時の空気感をそのまま閉じ込めた初出盤という意味合いが強い。ジャケット、インナー、レーベル面まで含めて、RSOの時代感がよく出ている。

Playerのキャリアの中で

『Danger Zone』は、Playerにとって初期の代表作の一つに数えられる。デビュー作で手にした成功の直後に出た2作目として、バンドの方向性を少し広げた作品であり、その後に続く4枚のアルバムへつながる基盤にもなった。結果としてPlayerは、70年代後半のアメリカン・ポップロックを語る際に、名前が挙がるバンドの一つになっている。

全体として『Danger Zone』は、耳当たりの良いポップさだけでなく、演奏の押し出しも感じさせるアルバムだ。前作の成功を受けて作られた作品でありながら、単なる二匹目のどじょうには寄っていない。Playerというバンドの持つ、滑らかなコーラス、整ったメロディ、そして少しだけ硬質なロック感が、1978年という年の空気の中でまとまった一枚と言える。

トラックリスト

  1. A1 Love In The Danger Zone 4:53
  2. A2 Silver Lining 4:59
  3. A3 I Just Wanna Be With You 4:21
  4. A4 Forever 3:16
  5. A5 I've Been Thinkin 4:10
  6. B1 Prisoner Of Your Love 6:26
  7. B2 Join In The Dance 4:54
  8. B3 Wait Until Tomorrow 4:01
  9. B4 Let Me Down Easy 5:18

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