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A.C.T(エー・シー・ティー)は、スウェーデン・マルメ出身のプログレッシブ・ロック/メロディック・ロック・バンドだ。1995年に前身バンド「Fairyland」として結成され、同年にA.C.Tへと改名した。
メンバーは、フロントマンのハーマン・サミング(Herman Saming、ボーカル)、オラ・アンダーソン(Ola Andersson、ギター)、ジェリー・サーリン(Jerry Sahlin、キーボード/ボーカル)、ピーター・アスピ(Peter Asp、ベース)、トーマス・レヨン(Thomas Lejon、ドラム)を中心に活動している。
1996年にスウェーデンの全国音楽コンペティションで決勝に進出して脚光を浴び、精力的なツアーを経て1999年にデビュー・アルバム『Today’s Report』を発表した。直後にカナダのプログレッシブ・ロック・バンドSagaとの北欧ツアーを成功させ、ヨーロッパのプログレッシブ・ロック・シーンで一躍注目を集める。
2001年の『Imaginary Friends』を経て、2003年に発表した3作目のコンセプト・アルバム『Last Epic』は世界的な絶賛を浴びた。あるアパートを舞台に住人たちの悲喜こもごもを建物自らが語り部となって綴るユニークなストーリーテリングと、圧倒的な楽曲クオリティにより、バンドの代表作としての評価を決定づけた。特に日本ではAvalon/マーキー・レーベルなどを通じて熱狂的なファンベースを築き上げた。
2006年には『Silence』、2014年には『Circus Pandemonium』をリリースし、一貫してクオリティの高いアルバムを発表し続けた。さらに近年では『Rebirth』(2019年)、『Heatwave』(2021年)、『Falling』(2023年)といった4部作構成のEPシリーズを精力的に展開し、現在も第一線でクリエイティビティを発揮し続けている。
A.C.Tの最大の特徴は、難解になりがちなプログレッシブ・ロックの構造に、極めてキャッチーで親しみやすいポップ・センスを融合させた点にある。
クイーン直系の華麗で重厚なコーラスワーク、ドリーム・シアターを想起させる変拍子を交えた超絶技巧のアンサンブル、そして10ccやビートルズに通じるユーモラスで演劇的な楽曲展開が絶妙にブレンドされている。サーカスやミュージカルの舞台を思わせるシアトリカルな演出力と圧倒的な演奏力によって、唯一無二のエンターテインメント型プログレッシブ・ロックを確立している。