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Catharsisは、1969年にフランス南部のニースで結成された、サイケデリック・ロック/プログレッシブ・ロック系のバンドだ。活動期間はおおむね1969年から1977年までで、LPを6枚とシングルをいくつか残している。大半の作品はインストゥルメンタル中心で、演奏を軸にしたバンドとして知られている。
中心人物は、オルガン、ピアノ、ボーカルを担当したロラン・ボケだ。初期メンバーには、イヴ・ド・ルーベとパトリック・ムーリアのギター、シャルル・エディのドラムスとパーカッション、シャルロット・ブティリエのボーカルとヴァイオリンがいた。最初のセッションまでには、アラン・ジョフロワがピアノとチャランゴ、ナイルズ・ブラウンがギターとヴァイオリンで加わっている。
メンバーにはほかに、ミシェル・ボルドリューも名を連ねている。編成の変化が多かったことも、作品ごとの音の違いにつながっている。
Catarsisはピエール・バルー主宰のSaravahと契約し、1971年3月にパリのStudio ETAでデビュー作『Catharsis(Volume I – Masq)』を録音した。プロデュースはエルヴェ・ベルジェラ、エンジニアはドミニク・ブラン=フランカールが担当している。
この時期のサウンドの核は、ロラン・ボケのファルフィサ・オルガンだ。そこに、親しみやすい旋律、言葉を持たない詠唱のようなボーカル、アラブ音楽的な要素、強いパーカッション、前衛的な展開が重なっている。サイケデリック・ロックの要素と、プログレッシブ・ロックの構成感が同居した作品として受け止められている。
ボケとムーリアの共作「Masq」は短縮版がEurope 1の番組『C'est ma planète』のテーマ曲に使われ、Saravahからシングルとしても発売された。
1972年にはSaravahから2作目『Les Chevrons』を発表している。録音前に3人のメンバーが脱退したため、編成は変化していた。その後もレーベルを移しながら、『32 Mars』(1974年)、『Illuminations』(1975年)を発表した。
さらにSonopresseから『Le Boléro du veau des dames』(1975年)と『Et s'aimer… et mourir…』(1976年)を出している。作品ごとにレーベルや編成が変わりつつも、演奏主体の作りは続いていた。
Catharsisは、詩人・俳優のベルナール・ヴェルレーとも2枚のアルバムを制作している。バンドのインストゥルメンタル中心の方向性に、朗読や言葉の要素が加わる形の作品だった。
バンドは1977年頃に活動を終えた。解散後、ロラン・ボケはソロ活動に加えて、ライブラリー・ミュージックや映画音楽の作曲家として活動を続けた。バンド外でも、鍵盤奏者・作曲家としての仕事を広げていった形だ。
Catharsisは、フランスの70年代サイケデリック/プログレッシブ・ロックの流れの中で、鍵盤とパーカッションを中心に独自の音を組み立てたバンドだ。作品数は多くないが、編成の変化やレーベル移籍を経ながら、演奏主体のスタイルを保っていた点が特徴として残る。ロラン・ボケのその後の活動も含めると、バンド単体だけでなく、周辺の音楽制作へつながる足跡も見えてくる。