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Charles Wright & The Watts 103rd St Rhythm Bandは、1960年代半ばにロサンゼルスで結成されたファンク・バンドだ。中心人物はチャールズ・ライトで、ボーカル、ギター、ピアノを担当した。バンド名は当初「The Watts 103rd Street Rhythm Band」だったが、1969年以降は「Charles Wright & The Watts 103rd Street Rhythm Band」として活動している。
メンバーにはRay Jackson、Benorce Blackmon、James Gadson、Melvin Dunlap、Al McKay、Gabe Flemings、John Rayford、Melvin Jernigan、Bill Cannonらがいた。初期の編成では、チャールズ・ライトのほか、ギター、ピアノ、ベース、ドラム、サックス、トロンボーンを含む構成だった。
前身はチャールズ・ライトのバンド、Wright Soundsだった。そこには、のちにキャプテン&テニールの「キャプテン」として知られるダリル・ドラゴンも在籍していたとされる。バンド名「Watts 103rd Street Rhythm Band」は、1967年にKeymen Recordsのプロデューサー、フレッド・スミスが付けたものだ。
転機になったのは、1967年のビル・コスビーのアルバム『Silver Throat』でバックを務めたことだ。この仕事をきっかけにWarner Bros. Recordsと契約している。資料によると、このバンドは同レーベルが契約した最初のR&Bバンドとされている。
このバンドでよく知られているのは、1970年の「Express Yourself」だ。ほかにも「Do Your Thing」「Love Land」などがヒットしている。
「Express Yourself」は、1988年にN.W.A.が同名曲でサンプリングしたことでも知られている。これによって、70年代のファンクを知らない世代にも曲名が広がった。
ジャンルはFunk / Soulで、演奏の軸はファンクのリズムとソウルの歌心にある。バンド名に「Rhythm Band」と入っている通り、リズム隊の存在感がはっきりしている。James Gadsonのドラム、Melvin Dunlapのベース、Al McKayのギターといった編成は、その後の活動歴を見ても、演奏力の高いメンバーが集まっていたことが分かる。
また、バンドは自分たちの作品だけでなく、ほかのアーティストのバックバンドとしても機能していた。Bill Cosbyとの仕事でレーベル契約につながり、のちにはBill Withersの録音でも主要メンバーが演奏している。
メンバーのその後の活動も目立つ。Al McKayは1969年にEarth, Wind & Fireへ参加した。James Gadson、Melvin Dunlap、Ray Jackson、Benorce Blackmonは1972年ごろにBill Withersの仕事へ移っている。バンド解散後も、James Gadsonはセッション・ドラマーとして多くの作品に関わっている。
Charles Wright自身は、その後ソロ活動へ進んだ。
このバンドを聴くときは、まず「Express Yourself」と「Do Your Thing」を押さえると流れがつかみやすい。ファンクのビート、ホーンの入り方、ボーカルの運び方が、このバンドの基本をそのまま示している。バックバンドとしての経験と、自分たち名義のヒット曲の両方があるので、活動歴を追うと60年代後半から70年代前半のR&B/ファンクの動きも見えやすい。
参考サイトとしては、公式サイト http://www.expressyourself.net/ と、Wikipediaの項目 がある。