Durand Jones & The Indications

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Durand Jones & The Indications

Durand Jones & The Indicationsとは

Durand Jones & The Indicationsは、アメリカ・インディアナ州ブルーミントンを拠点に2012年に結成された現代ソウル/R&Bグループだ。中心にいるのは、ルイジアナ州ヒラリービル出身のリード・ボーカリスト、デュランド・ジョーンズ、ドラマー兼シンガーのアーロン・フレイザー、ギタリストのブレイク・レインの3人で、そこにキーボードのスティーヴ・オコンスキ、ベーシストのカイル・ハウプトが加わる編成になっている。

インディアナ大学で出会った学生同士が始めたバンドで、最初の作品はかなり小さな予算で録音された。その後、Colemine RecordsやDead Oceansと組みながら、2010年代以降のヴィンテージ・ソウル再評価の流れで存在感を強めてきた。

結成の背景と活動のスタート

バンドの出発点は、ブルーミントンでの学生時代にある。最初のセルフタイトル作『Durand Jones & The Indications』は、2016年に発表されたデビュー作で、制作費は452.11ドルとビール1ケースだったというエピソードが残っている。地下室で録音されたこの作品が、のちに再発されて広く知られるようになった。

この段階から、60年代から70年代初頭のソウルやファンクを参照しながら、現代のリスナーにも届く形で楽曲を組み立てる姿勢が見える。レコード収集を通して蓄えた感覚を持ち込み、ヒップホップのプロデューサーのように素材を拾うという制作態度も、ブレイク・レインが語っている。

ツイン・ボーカルが軸にある音楽性

このバンドの大きな特徴は、デュランド・ジョーンズとアーロン・フレイザーのツイン・ボーカルにある。ジョーンズは、ジャッキー・ウィルソンやオーティス・レディングを思わせる強いシャウトやバリトンを担い、フレイザーはスモーキー・ロビンソンやカーティス・メイフィールドを連想させる高めのファルセットを使う。

この対比が、楽曲の中でかなりはっきり役割分担されている。力強く押す声と、滑らかに抜ける声が交互に出てくることで、ソウル・グループとしての輪郭が見えやすい。

サウンド面では、60年代から70年代初頭のスウィート・ソウル、ノーザン・ソウル、モータウン、フィリー・ソウル、チカーノ・ソウルの要素を丁寧に取り込んでいる。録音の質感もアナログ寄りで、ストリングスやホーン、コーラスを入れた編成が多い。一方で、ドラムの組み方やリズムの置き方には、ヒップホップを通過した感覚がはっきりある。

アルバムごとの歩み

『Durand Jones & The Indications』(2016年)

デビュー作となるセルフタイトル作は、荒削りな録音と初期ディープ・ファンク、ヴィンテージ・ソウルの要素がまとまった作品だ。代表曲としては「Groovy Babe」「Smile」「Make a Change」などが挙げられる。のちにColemineとDead Oceansを通じて再発され、レコード・リスナーの間でも広く流通するようになった。

『American Love Call』(2019年)

2作目の『American Love Call』では、ストリングス、ホーン、コーラスをしっかり使ったアレンジが前面に出る。ブルックリンのスタジオで録音され、70年代スウィート・ソウルの組み立てを現代の制作環境に持ち込んだ内容になっている。

「Cruisin' to the Park」はチカーノ・コミュニティでもよく聴かれた楽曲として知られ、「Morning in America」「Don't You Know」では社会的な視点も入る。デビュー作にあった粗さよりも、ソングライティングの整理と演奏の密度が増した作品として扱われることが多い。

『Private Space』(2021年)

3作目の『Private Space』では、ディスコ、シンセ・ファンク、ブギーの要素が加わる。パンデミック期に発表されたこともあり、フロアで体を動かす感覚を意識した楽曲が並ぶ。「Witchoo」や「Love Will Work It Out」は、その方向性が分かりやすい曲だ。

メンバーのソロ活動

メンバーそれぞれの活動も目立つ。アーロン・フレイザーは、ザ・ブラック・キーズのダン・オーバックが全面プロデュースしたソロ作『Introducing...』(2021年)で評価を広げた。デュランド・ジョーンズも、自身のルーツを掘り下げた『Wait Til I Get Over』(2023年)を発表している。

バンド本体とソロ活動の両方が動いていることで、古いソウルの形式をなぞるだけではない広がりが見える。各自が別の現場で経験を重ねながら、グループに戻ってきている形だ。

シーンの中での位置づけ

Durand Jones & The Indicationsは、現行のソウル/R&Bシーンで、ヴィンテージ・ソウルの作法をそのまま再現するだけではなく、今の録音感覚やリズム感を入れたバンドとして認識されている。チカーノ・ソウルやローライダー・カルチャーとの親和性も高く、特に「Cruisin' to the Park」のような曲はその文脈でよく語られる。

古いソウルの音を参照しながら、演奏、編曲、歌の役割分担をきっちり作っているところが、このバンドの分かりやすい特徴だ。ジャッキー・ウィルソン、カーティス・メイフィールド、モータウン、フィリー・ソウルといった参照元がはっきりしていて、その上で今のシーンに接続している。

チェックするならここから

  • デビュー作の『Durand Jones & The Indications』
  • アレンジが広がった『American Love Call』
  • ダンス寄りの『Private Space』
  • アーロン・フレイザーのソロ作『Introducing...』
  • デュランド・ジョーンズのソロ作『Wait Til I Get Over』

公式サイトやBandcamp、SNSでも活動を追えるので、最新のライブ情報やリリースを確認しやすい。ソウル、ファンク、R&Bの流れをたどりたい時に、まず名前を挙げやすいバンドだ。

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Funk Rhythm & Blues Soul
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