Wee

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Wee(ウィー)とは

Wee(ウィー)は、1974年から1978年にかけて米オハイオ州コロンバスで活動したソウル/ファンク・グループだ。中心人物はマルチ奏者/シンガー・ソングライターのノーマン・ホワイトサイド(Norman Whiteside)で、メンバーにはビンボ・ブラウン、スパンキー・ジョーンズ、ベンジ・ハリス、ヴィクター・マーティンらがいた。

ホワイトサイドが作詞・作曲・編曲・プロデュースを一手に担い、1977年に自主レーベルのOwl Recordsから唯一のアルバム『You Can Fly On My Aeroplane』を発表した。ディスコ全盛期にあって異彩を放つ親密でスペーシーなベッドルーム・ソウルの名盤として知られている。

活動歴

Weeはオハイオ州コロンバスで結成され、1970年代半ばに活動した。制作面ではノーマン・ホワイトサイドの比重が極めて大きく、バンドの音作りを完全に統率していた。『You Can Fly On My Aeroplane』は自主制作の私家盤としてリリースされ、プレス枚数はわずか1000枚ほどと流通も極めて限定的だった。

そのため発売当時は商業的な成功に恵まれず、バンドは間もなく解散。その後、ホワイトサイドが過酷な境遇から長期服役を余儀なくされたこともあり、グループの存在は長いあいだ歴史の闇に埋もれていた。

転機となったのは2008年、シカゴの発掘名門レーベルThe Numero Groupが刑務所にいたホワイトサイドを探し当てて正規リイシューを実現したことである。さらに2013年にはカニエ・ウェストがアルバム『Yeezus』収録のヒット曲「Bound 2」で「Aeroplane (Reprise)」をサンプリングしたことで、Weeの名は世界的な脚光を浴びることとなった。

音楽的特徴

Weeの音楽は、スウィート・ソウルを軸にファンクや初期エレクトロニクスが融合した独特の浮遊感を持つ。スティーヴィー・ワンダーやアイズレー・ブラザーズに通じるメロウな感触と、オハイオ・ローカルならではのサイケデリックな陰影が絶妙に溶け合っている。

演奏面では、アープ(ARP)シンセサイザー、フェンダー・ローズ、ドラムマシンを駆使したアレンジが特徴的だ。大掛かりなスタジオ録音とは一線を画す、宅録的で温かみのあるシンセ・ファンク/ベッドルーム・ソウルの先駆として高く評価されている。

ボーカルは甘く切ないファルセットが中心で、美しいコーラス・ハーモニーが重なる。派手な装飾を排し、繊細な音の配置と官能的なメロディラインをじっくり聴かせるスタイルだ。

代表作『You Can Fly On My Aeroplane』

1977年作の『You Can Fly On My Aeroplane』は、Weeが残した唯一無二のフル・アルバムだ。代表曲としては、タイトル曲「You Can Fly On My Aeroplane」、「Alone」、「Aeroplane (Reprise)」などが知られている。

当時のメインストリーム・ディスコとは対極にある極めて個人的でドリーミーなこの作品は、後年になってプライベート・プレス・ソウルやレア・グルーヴの究極のマスターピースとして再評価された。

再評価と後世への影響

カニエ・ウェストの「Bound 2」で「Aeroplane (Reprise)」がフィーチャーされたことにより、ノーマン・ホワイトサイドはグラミー賞ノミネート曲の共作者としてクレジットされ、正当な印税と名声を取り戻した。数奇な運命をたどった1枚の自主制作アルバムが、数十年の時を経て現代のヒップホップやベッドルーム・ポップの文脈へと受け継がれた奇跡的な例として記憶されている。

メンバー

  • Norman Whiteside(ボーカル、ピアノ、シンセサイザー)
  • Victor Martin(ギター)
  • Benji Harris(ベース)
  • Spanky Jones(ドラム)
  • Bimbo Brown(パーカッション)

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Soul
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