Elli & Jacno

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Elli & Jacno

Elli & Jacnoとは

Elli & Jacnoは、フランス・パリ出身のエレクトロポップ・デュオだ。メンバーは、ボーカルと作詞を担当するElli Medeiros(1956年1月18日、ウルグアイのモンテビデオ生まれ)と、作曲を担うDenis Quilliard(1957年生まれ)、通称Jacno。活動の中心は1980年代前半だ。

結成前の流れ:Stinky Toysからデュオへ

二人は1970年代前半のパリで出会い、そのまま交際を始めた。1976年には、仲間とともにパンク・バンドのStinky Toysを結成している。Stinky Toysはフランス初期のパンク・バンドとして語られることが多く、ロンドンの100 Clubでも演奏し、The ClashやSex Pistolsとも同じ場に立った記録がある。

Jacnoという名前は、ゴロワーズの箱のデザインで知られるマルセル・ジャクノに由来するあだ名だ。こうした背景を持ちながら、二人は1979年のStinky Toys解散後にデュオとして再出発した。

エレクトロポップへの転身

Jacnoは1977年にKraftwerkに出会い、音楽の方向をシフトさせたとされる。1979年にはインストゥルメンタル曲「Rectangle」をヒットさせている。その流れの中でElli & Jacnoは、60年代のイェイェをエレクトロポップに置き換える形で活動を始めた。

サウンドの中心は、Jacnoのシンセサイザー、エレキ・ギター、ドラム・マシンによる簡潔な音作りだ。そこにElliのボーカルが乗り、恋愛を題材にした歌詞が多い。このサウンドは、フランスにシンセポップという新しい流れを生んだ。

主な作品

1980年のデビュー作『Tout va sauter』は、ヴォーグからのリリースだった。シングル「Main dans la main」と「L'age atomique」が知られている。フランスでは人気を集め、イギリスでも一定の注目を受け、Melody Maker誌の表紙を飾ったこともある。

その後は『Inédits 77-81』(1981年)、『Boomerang』(1982年、セルロイド)、エリック・ロメール監督の映画『満月の夜』のサウンドトラック『Les Nuits de la pleine lune』(1984年、CBS)を発表した。活動は1984年初め、あるいは1985年の解散まで続いたとされる。

影響とその後の活動

Jacnoはデュオ解散後、プロデューサーとしても活動した。Lio、Etienne Daho、Mathématiques Modernesなどを手がけている。リオとは同じく「アップデートされたイェイェ」を目指す仲間で、彼女が歌った「Amoureux solitaires」は数百万枚を売った。

Jacnoはダニエル・ダルクから「フランスのボウイ」と呼ばれたことがある。2009年11月6日にがんで亡くなっている。2011年には、Etienne Daho、Christophe、Miossecらが参加したトリビュート・アルバム『Jacno Future』が制作された。Indochineは2009年のアルバム『La République des Meteors』で「Je t'aime tant」をカバーしている。

Elliは1985年からソロ活動を開始し、1986年の「Toi mon toit」がフランスでヒットした。俳優としても活動し、オリヴィエ・アサイヤス、フィリップ・ガレル、エリック・ロメールの作品に出演している。

聴きどころ

  • パンク出身の二人が、シンセポップへ移った流れ
  • シンセサイザー、ギター、ドラム・マシンを使った簡潔な編成
  • 60年代イェイェを80年代の音に置き換えた作り
  • フランス国内だけでなく、イギリスでも注目された点
  • デュオ解散後も、JacnoとElliそれぞれの活動が続いたこと

ジャンル・スタイル

Electronic Synth-pop
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