Elli & Jacno - Tout Va Sauter (1980)
Elli & Jacno 1980

Elli & Jacno - Tout Va Sauter (1980)

Electronic Synth-pop

Elli & Jacno『Tout Va Sauter』

1980年にフランスのVogueから出た、Elli & Jacnoのデビュー・アルバム。ボーカルと作詞を担うElli Medeirosと、作曲を担うJacnoことDenis Quilliardによるデュオの始動作で、録音は1980年7月から9月、ミックスは同年10月に行われた。シングル「Main dans la main」もこのアルバムから切り出されている。

制作背景・エピソード

Elli Medeirosは1956年にウルグアイのモンテビデオで生まれ、Jacnoは1957年にパリで生まれた。Jacnoという呼び名は、リセ・シャルルマーニュの同級生たちが、彼が大量に吸っていたゴロワーズの箱のデザイナー、マルセル・ジャクノにちなんで付けたものだ。二人は1976年に、リセの仲間とStinky Toysを結成している。Stinky Toysはしばしばフランス初のパンク・バンドと呼ばれ、マルコム・マクラーレンの目に留まり、クラッシュやセックス・ピストルズとも共演した。1979年にStinky Toysが解散すると、数か月後にElli & Jacnoとして活動を始めた。

Jacnoは1979年にインストゥルメンタル曲「Rectangle」をヒットさせている。デュオの最初のシングルはこのアルバムからの「Main dans la main」で、2枚のシングルのB面には「T'oublier」と「Je t'aime tant」が収められている。

時代の文脈

Jacnoのシンセサイザー、エレキ・ギター、ドラム・マシンによるミニマルなメロディに、Elliの声と恋愛をテーマにすることが多い歌詞が重なるサウンドで、フランスでシンセポップという新しい流れを生んだ。Elli & Jacnoはフランスで成功を収め、イギリスでもある程度知られ、メロディ・メイカー誌の表紙を飾ったこともある。

この作品のあと、デュオは『Inédits 77-81』(1981年)、『Boomerang』(1982年、セルロイド)、さらにエリック・ロメールの映画『満月の夜』のサウンドトラック『Les Nuits de la pleine lune』(1984年、CBS)を発表し、1984年初めに解散した。

後世への影響

Jacnoはその後、プロデューサーとしてリオ、エティエンヌ・ダオ、Mathématiques Modernesらを手がけた。ダニエル・ダルクは彼を「フランスのボウイ」と呼んでいる。2009年11月6日、Jacnoはがんのため52歳で死去し、2011年にはエティエンヌ・ダオ、クリストフ、ミオセックらが参加したトリビュート・アルバム『Jacno Future』が制作された。

楽曲面では、Indochineが2009年のアルバム『La République des Meteors』で「Je t'aime tant」をカバーしている。Elliは1985年からソロ活動を始め、「Toi mon toit」(1986年)がフランスで大ヒットしたほか、オリヴィエ・アサイヤス、フィリップ・ガレル、エリック・ロメールらの映画にも出演した。

トラックリスト

  1. A1 Main Dans La Main 4:25
  2. A2 Nos Allures Sages 4:04
  3. A3 On Dit Des Choses 4:20
  4. A4 Tic Tac Tic 4:27
  5. A5 L'age Atomique 4:02
  6. B1 Moi Et Mon Copain 3:58
  7. B2 T'oublier 4:25
  8. B3 Bien Plus Fort 3:20
  9. B4 Dans Tes Bras 4:35
  10. B5 L'age Atomique : Suite Et Fin 2:21

動画プレイリスト

公開: 2026年10月
Share
戻る

あわせて聴きたい "Synth-pop"

toast