Erasmo Carlos

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Erasmo Carlos

Erasmo Carlosとは

Erasmo Carlos(エラスモ・カルロス、本名: Erasmo Esteves、1941年6月5日 - 2022年11月22日)は、ブラジル・リオデジャネイロ出身のシンガーソングライター、ギタリスト。「オ・トレメンダォン(O Tremendão=偉大なる男)」の愛称で広く親しまれ、1960年代のブラジリアン・ポップロック・ムーヴメント「Jovem Guarda(ジョヴェン・グアルダ)」を牽引したブラジリアン・ロックの先駆的創始者の一人だ。

出自とJovem Guardaの熱狂

エラスモはリオデジャネイロのチジュッカ地区で育ち、少年時代に生涯の盟友となるティム・マイア(Tim Maia)からギターの手ほどきを受けた。The SputniksやThe Snakesといった最初期のロックンロール/ヴォーカル・グループに参加して頭角を現す。

1965年、サンパウロのテレビ局TV Recordの看板番組『Jovem Guarda』の司会をホベルト・カルロス(Roberto Carlos)やヴァンデルレア(Wanderléa)と共に務めた。ビートルズなどの影響を受けた快活な「iê-iê-iê(イェ・イェ・イェ)」サウンドと若者カルチャーが爆発的な社会現象を巻き起こす中、「Festa de Arromba」や「Gatinha Manhosa」などの大ヒットを放ち、熱狂的なティーン・アイドルとして一時代を築いた。

ホベルト・カルロスとの黄金のソングライティング・コンビ

エラスモのキャリアにおいて最大の功績の一つが、ホベルト・カルロスとの長年にわたる共作関係だ。二人に血縁関係はないが、固い友情で結ばれた作詞・作曲のパートナーとして500曲以上を共作した。

「Quero Que Vá Tudo Pro Inferno」「Como É Grande o Meu Amor Por Você」「Sentado à Beira do Caminho」「Detalhes」「É Preciso Saber Viver」など、ブラジル音楽史を彩るエバーグリーンな名曲の数々を生み出した。ホベルトが「王(O Rei)」として国民的歌手へと登り詰める傍ら、エラスモはその最も重要で先鋭的な音楽的頭脳として創作を支え続けた。

70年代ソロ傑作群とサイケ・ロック/MPBへの進化

ジョヴェン・グアルダの熱狂が終息した1970年代、エラスモは成熟したソングライターとして音楽性を劇的に深化させた。ロックンロールの骨格に、ソウル、ファンク、サイケデリック・ロック、サンバ、そしてMPB(ブラジリアン・ポピュラー・ミュージック)の洗練された要素を大胆に融合させていく。

特に1971年のソロ作『Carlos, Erasmo...』は、ファズ・ギターや重厚なファンク・グルーヴ、哀愁のメロディが溶け合ったブラジリアン・ロック屈指の金字塔として、現在も世界中のレコード・コレクターやDJからカルト的な支持を集めている。続く『Sonhos e Memórias 1941-1972』(1972年)や『Banda dos Contentes』(1976年)でも卓越した作家性を発揮し、時代の空気を吸い込んだ名盤を残した。

晩年の活動と不滅のレガシー

1980年代以降も精力的に録音を継続し、多彩なゲストを迎えた共演企画盤『Erasmo Convida』シリーズなどを発表。晩年にはラテン・グラミー賞を受賞するなど、ブラジル音楽界の生ける伝説として世代を超えた敬愛を集めた。

2022年11月22日、81歳で惜しまれつつこの世を去った。初期のロックンロール革命から、ホベルトとの普遍的な歌謡名曲群、そして70年代の先鋭的なサイケ/ファンク・ロックに至るまで、彼がブラジル音楽に残した巨大な足跡は今なお燦然と輝いている。

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Latin Pop Rock MPB Pop Rock Samba Soul
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