Evangelos Papathanassiou

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Evangelos Papathanassiou

Evangelos Papathanassiou(ヴァンゲリス)とは

Evangelos Papathanassiou(エヴァンゲロス・オディセアス・パパサナシュー、1943年3月29日 - 2022年5月17日)は、ギリシャ・アグリア出身の作曲家、キーボーディスト、音楽プロデューサーだ。一般には「Vangelis(ヴァンゲリス)」の名で世界的に親しまれているが、1960年代から1970年代前半にかけては本名である「Evangelos Papathanassiou」や「Vangelis Papathanassiou」名義で多くのプログレッシブ・ロックや劇伴作品を世に送り出した。

初期キャリアとアフロディテス・チャイルド

活動初期には、ギリシャのポップ・バンド「The Forminx」で経験を積み、その後1967年にパリでデミス・ルソス、ルカス・シデラス、シルヴァー・クルリスらとともに「Aphrodite's Child」を結成した。「Rain and Tears」の大ヒットによりヨーロッパ中で脚光を浴びた。

バンドは次第に実験性と前衛性を深め、1972年に2枚組の大作『666: The Apocalypse of John, 13/18』を発表した。ヨハネの黙示録をテーマにヴァンゲリスが全編を作曲・構想したこのアルバムは、アヴァンギャルドと地中海的プログレが融合したカルト的傑作として語り継がれている。

ソロ活動の始まりと映像作品への関わり

アフロディテス・チャイルドの解散前後から、本名名義でソロ活動や映像音楽の制作を精力的に開始した。1970年の映画『Sex Power』、1972年の『Fais que ton rêve soit plus long que la nuit』、1973年の『L'Apocalypse des animaux(動物の黙示録)』など、映画やドキュメンタリーのスコアを相次いで手掛けた。

1973年のソロ作『Earth』では、地中海音楽のエキゾチシズムと初期シンセサイザーの音響空間を融合させ、プログレッシブ・ロックの枠組みを超えた独自のサウンドスケープを確立した。

ロンドン移住後のVangelis名義

1975年にイギリス・ロンドンへ拠点を移し、自身のスタジオ「Nemo Studios」を設立してからは、単名の「Vangelis」としての活動が中心となる。『Heaven and Hell』(1975年)、『Albedo 0.39』(1976年)、『Spiral』(1977年)といった電子音楽の金字塔を次々と発表した。

この時期の作品は、最先端のシンセサイザーを大胆に導入しながらも、メロディの美しさと重厚なオーケストレーションを失わず、エレクトロニック・ミュージックとシンフォニック・ロックの架け橋となった。

映画音楽での世界的な名声

映画音楽の分野では、『炎のランナー』(1981年)で米アカデミー作曲賞を受賞。その力強く感動的なメインテーマは世界中で社会現象となった。続くリドリー・スコット監督のSF映画『ブレードランナー』(1982年)では、アコースティックとシンセサイザーが見事に調和した退廃的かつ抒情的な未来都市の音像を構築し、映画音楽史上に残る不滅のスコアとして絶大な影響を与えた。

その後も『1492 コロンブス』など数々の名作劇伴を手掛け、2022年5月に79歳で逝去するまで、電子音楽・プログレッシブ・ロック・映画音楽の巨匠として世界中から敬愛され続けた。

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