Vangelis O. Papathanassiou - Earth (1973)
Vangelis O. Papathanassiou『Earth』
Vangelis O. Papathanassiou名義の『Earth』は、1973年にパリで制作・録音された作品で、フランスとドイツでは同年10月に発売された。アフロディテス・チャイルド解散後のVangelisが、ソロ活動の初期に手がけた重要な一枚として扱われることが多い。1979年盤の日本盤はVertigoからのリリースで、オリジナル期の作品を後年に国内流通させた形になる。
制作背景・エピソード
本作は、フレデリック・ロッシフの映像作品『Apocalypse des animaux』の制作と並行して、パリで進められた。Vangelis本人は1974年のインタビューで、「自分が感じることをやれた、健全で誠実なテーマの音楽」と語っている。参加者として確認できるのは、Vangelis自身のキーボード、打楽器、タブラ、フルート、バック・ヴォーカルに加え、ロベール・フィトゥーシ(Robert Fitoussi)のベースとリード・ヴォーカル、アルギリス・クーラリス(Anargyros Koulouris)のギターとリュート、そして語り。さらに後年の資料では、未発表曲候補として「Friends」「The River」も挙げられており、セッション周辺に複数の楽曲が存在していたことがうかがえる。
時代の文脈
『Earth』は、アフロディテス・チャイルド以後のVangelisが、プログレッシブ・ロック、神話性、民族音楽的要素、初期シンセサイザーを接続していく流れの中に置かれる作品だとされる。1973年当時、そうした民族的な要素は商業的に不利と見なされやすく、後年の回顧ではレーベルとの距離を生んだ要因のひとつとも指摘されている。位置づけとしては、ロックの定型よりも、儀式性や叙事性、音響の質感を前に出した初期ソロ作として語られることが多い。
後世への影響
この作品自体のカバーやサンプリングの広い事例は多く確認されていないが、後年の回顧では、Vangelis作品群の中でも以後の“宇宙的/霊性的”サウンドの原型として再評価されている。初期ソロの重要盤として扱われることが多く、同時に『Earth』を起点にVangelisのその後の展開を見直す流れもある。
補足
批評面では、AllMusicが「『Let It Happen』では70年代アシッド/サイケなロックとVangelisの表情豊かなシンセが融合する」と述べている。Hi-Fi系の回顧では、古代ギリシャ音楽に触発された概念性と、当時は時代に合わないと見なされたエスニック性が指摘されている。商業的には大きな成功作ではなかったが、米Billboardでは1974年3月30日号のFMアクション・ピックで取り上げられている。
トラックリスト
- A1 Come On 2:09
- A2 We Are All Uprooted 6:48
- A3 Sunny Earth 6:38
- A4 He-O 4:09
- B1 Ritual 2:45
- B2 Let It Happen 4:20
- B3 The City 1:17
- B4 My Face In The Rain 4:19
- B5 Watch Out 2:50
- B6 A Song 3:32
動画プレイリスト
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Vangelis | Earth | 01 Come on
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Vangelis | Earth | 02 We Were All Uprooted
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Vangelis | Earth | 03 Sunny Earth
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Vangelis | Earth | 04 He-O
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Vangelis | Earth | 05 Ritual
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Vangelis | Earth | 08 My Face In The Rain
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Vangelis | Earth | 07 The City
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Vangelis | Earth | 06 Let It Happen
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Vangelis | Earth | 09 Watch Out
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Vangelis | Earth | 10 A Song