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Fred Wesley & The Horny Hornsは、1970年代のファンク/Pファンク・シーンで重要な役割を果たしたホーン・セクション/ファンク・グループだ。メンバーは、トロンボーンのFred Wesley、アルト・サックスのMaceo Parker、トランペットのRichard Griffith、Rick Gardnerで構成されている。
中心人物のFred WesleyとMaceo Parkerは、1960年代末から1970年代前半にかけて、James Brownのバック・バンドThe J.B.'sで音楽監督や中心的ソリストを務めていた。そこでファンクの基本的な演奏スタイルを支えたのが、この2人だ。
その後、1975年ごろにJames Brownのもとを離れ、George Clinton率いるParliament-FunkadelicやBootsy's Rubber Bandの周辺に参加する。そこで新たにまとまったホーン隊が、The Horny Hornsとして知られるようになった。
The Horny Hornsは、Parliamentの『Mothership Connection』をはじめとするPファンクの主要作品で、ホーン・アレンジを担当した。切れ味のあるブラス、細かく刻むフレーズ、ユーモアのある掛け合いが特徴で、Pファンクの音像を支える存在になっている。
James Brownのファンクが持つタイトさと、George Clinton周辺のPファンクが持つ展開の多さ、その両方をつなぐ役回りを果たしていた点が、このグループの重要なところだ。
グループ名義では、Atlantic Recordsからスタジオ・アルバムを2枚発表している。
デビュー作のこのアルバムは、George ClintonとBootsy Collinsの共同プロデュースで制作された。Bernie WorrellらPファンク周辺のミュージシャンも参加している。
収録曲には、Parliamentのセルフカヴァー「Up for the Down Stroke」や、ジャズ・ファンクのインストゥルメンタル「Four Play」がある。「Four Play」は、のちにヒップホップやR&Bでサンプリングされる機会が多い楽曲として知られている。
1979年のセカンド・アルバムでは、「We Came to Funk Ya」や「Circular Motion」などが収録されている。ジャズに根ざしたホーン・アレンジと、Pファンク由来の粘りのあるグルーヴが前面に出た内容だ。
Fred Wesley & The Horny Hornsの音楽は、ジャズ・ファンクとPファンクの両方にまたがっている。ホーン・セクションとしての精度が高く、フレーズの切り方やリズムの置き方が明確だ。
一方で、演奏はただ整っているだけではなく、James Brown周辺のファンクで培われた硬さと、Pファンク特有の長めの展開、反復、遊びのあるアレンジが組み合わさっている。ソウル・ジャズ寄りの感覚とファンクの推進力が同時に出ているところが、このグループの持ち味だ。
彼らの作品は、ディープ・ファンクやレア・グルーヴのリスナーの間で長く聴かれている。特に『A Blow for Me, a Toot to You』と『Say Blow by Blow Backwards』は、Pファンクの時代背景を知るうえでも、ホーン・アレンジの実例としても重要な録音として扱われている。
また、サンプリングの文脈でも参照されることが多く、70年代ファンクの素材としての強さも確認できる。