Indeep

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Indeep

Indeepとは

Indeep(インディープ)は、1980年代初頭のニューヨークで結成されたポスト・ディスコ/エレクトロ・ブギー・グループである。マルチ奏者でソングライターのマイク・クリーヴランド(Mike Cleveland)を中心とし、レジェーヌ・マグロワール(Réjane "Reggie" Magloire)とローズ・マリー・ラムゼイ(Rose Marie Ramsey)という2人の女性ヴォーカリストをフロントに配したトリオ編成で活動した。

不朽のダンス・クラシック「Last Night a D.J. Saved My Life」

1982年、Sound of New Yorkレーベル(配給はBecket Records)からリリースされたデビュー曲「Last Night a D.J. Saved My Life」は、80年代クラブ・ミュージックを決定づけた歴史的アンセムである。冒頭の電話のコール音や車のクラクション、サイレンといったストリートの日常音を取り入れたドラマティックなSE演出、弾力性に富むファットなシンセ・ベースライン、そしてマグロワールとラムゼイによるラップと歌が交錯する掛け合いが爆発的な支持を集めた。同曲は全米ビルボードR&Bチャート10位、ダンス・クラブ・チャート2位、全英チャート13位を記録し、世界的なヒットへと昇華した。

サウンドの特徴と80年代初頭の音響美学

Indeepの音楽性は、70年代ディスコの華美なオーケストレーションから脱却し、ドラムマシンやアナログ・シンセサイザーの硬質なグルーヴを軸に据えた「ポスト・ディスコ/ブギー」の最前線に位置していた。シンプルでありながら極限まで削ぎ落とされたリズム・セクション、切れの良いカッティング・ギター、そして女性2人の親しみやすく小気味よいヴォーカル・デリヴァリーは、後のフリースタイルや初期ハウス・ミュージックのプロトタイプともいえる機能美を備えている。

アルバム作品とメンバーのその後の軌跡

1982年のデビュー・アルバム『Last Night a D.J. Saved My Life』からは、タイトル曲のほかにもファンキーなベースが光る「When Boys Talk」や「Buffalo Bill」などのクラブ・スマッシュが生まれた。1984年にはセカンド・アルバム『Pajama Party Girl』を発表するも、グループは短期間で活動にピリオドを打った。その後、リードを執っていたレジェーヌ・マグロワールはベルギーへ渡り、世界的ダンス・アクトとなったTechnotronic(テクノトロニック)に参加して「Move This」などの世界的大ヒットを放ち、90年代のユーロ・ダンス/ハウス・シーンでも大きな足跡を残した。

カヴァーとサンプリングを通じた世代を超えた影響力

「Last Night a D.J. Saved My Life」がダンス・カルチャーに遺した影響は計り知れない。2001年にはマライア・キャリーがファボラスやバスタ・ライムスを迎えてアルバム『Glitter』でカヴァーしたほか、ブラック・アイド・ピーズ、マドンナのツアーでの引用、さらには無数のヒップホップやハウス・トラックへのサンプリングを通じて現在に至るまでフロアを沸かせ続けている。「DJが音楽で人生を救う」という普遍的なテーマを軽妙なグルーヴに乗せたそのメッセージは、クラブ・カルチャーの聖典として永遠に語り継がれている。

ジャンル・スタイル

Electronic Funk / Soul Boogie Disco
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