Lemuria

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Lemuria

Lemuria(レムリア)とは

レムリア(Lemuria)は、1970年代後半にアメリカ・ハワイ州ホノルルで結成されたソウル/ジャズ・ファンク/ハワイアンAORグループである。ハワイのローカル・シーンから生まれた作品でありながら、アメリカ本土の第一線に引けを取らない洗練されたアレンジと都会的なグルーヴを誇り、アイランド・ソウルの最高峰として世界的に知られる。

中心となったのは、ハワイを代表する名門バンド「カラパナ(Kalapana)」のオリジナル創設メンバーでありキーボーディストのカーク・トンプソンである。カラパナ脱退後、トンプソンがハワイ現地の極めて優秀なミュージシャンや実力派シンガーたちを結集させ、一大スーパーグループとしてプロジェクトを始動させた。

結成の背景と参加メンバー

カーク・トンプソンの呼びかけにより、ジャズ・クラブやスタジオで腕を磨いていたハワイの精鋭たちが集結した。ヴォーカル陣にはアズール・マッコール、スター・ウィリアムス、ステイシー・ジョンソン、メリ・レイクら豊かな表現力を持つ女性シンガーたちが参加した。

さらに、名手アイラ・ネパス(トロンボーン)をはじめとする切れ味鋭いホーン・セクション、ドラマーのクリード・フェルナンデスら堅固なリズム隊が脇を固め、分厚く贅沢なビッグ・アンサンブルが編成された。

音楽的特徴:アイランド・ブリーズと都会的ジャズ・ファンクの融合

レムリアのサウンドの真骨頂は、洗練を極めたメロウ・ソウルやジャズ・ファンクのコード感覚に、ハワイ特有の暖かく爽快な空気感を溶け込ませたクロスオーバーな音楽性にある。

カーク・トンプソンが奏でるフェンダー・ローズ(エレクトリック・ピアノ)やシンセサイザーの流麗な響きを基軸に、躍動するファンキーなベースライン、ダイナミックなブラスとストリングス、そして艶やかなヴォーカル&コーラスが完璧に調和している。単なるリゾート・ミュージックの枠を遥かに超えた緻密な楽曲構成とアレンジメントが貫かれている。

唯一無二の名盤『Lemuria』と「Hunk of Heaven」

1978年、自主レーベルHeaven Recordsより唯一のアルバム『Lemuria』を発表した。同作の冒頭を飾る「Hunk of Heaven」は、高揚感あふれるホーンのリフ、華麗なストリングス、疾走する4つ打ちのグルーヴとソウルフルな歌声が奇跡的な輝きを放つアイランド・ディスコ/フリー・ソウルの至宝である。

また、至福のメロウ・ソウル・バラード「All I've Got To Give」や、爽快なハワイアンAORの極致といえる「The Lady and the Dude」「Mister Sailing Man」など、アルバム全編にわたって一切の捨て曲が存在しない完成度を誇る。

後世における神格化と世界的な再評価

発表当時、ハワイ諸島外への流通は極めて限られていたため、オリジナルLPは世界中のDJやレコード・コレクターの間で「ハワイアン・レア・グルーヴの究極の聖杯(Holy Grail)」として高額で取引される幻の逸品となった。

1990年代以降のフリー・ソウル・ムーヴメントや、近年の世界的なシティ・ポップおよびハワイアン・コンテンポラリー再評価の波に乗り、日本やイギリスのレーベル(P-VINEやAloha Got Soulなど)からリイシューが重ねられた。クラブDJからAOR愛好家、ヒップホップ・プロデューサーに至るまで、世代と国境を越えて熱狂的な称賛を集め続けている。

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Jazz Jazz-Funk Soul
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