Vinyl Record Reviews
Leo's Sunshipp(レオズ・サンシップ)は、1977年に結成されたアメリカのソウル/R&Bボーカル・グループだ。メンバーはKenny Stover、Johnny Simone、Alvin Fewの3人で、全員が獅子座(Leo)生まれだったことがグループ名の由来になっている。活動時期は1970年代後半から1980年代初頭にかけてで、残した正式な作品は少ない。
中心人物のKenny Stoverは、1948年にジョージア州アセンズで生まれた。兄弟とともにデトロイトへ移り、1960年代末にはMotownの出版部門Jobete Musicでソングライターとして活動していた。Marvin Gayeの「Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)」ではバック・ボーカルを担当し、「You're the Man」では共作にも関わっている。StoverとJohnny Simoneは、Gayeの1978年作『Here, My Dear』にも参加している。
Johnny SimoneもMotown周辺で活動していた人物で、「Give Me The Sunshine」の作者として知られている。Alvin Fewを含む3人で始まったLeo's Sunshippは、この時点で既にソウル/R&Bの制作現場とつながりのあるメンバーで組まれていた。
グループは1977年にデビュー・アルバムの録音を始めたが、4曲を仕上げたところでJohnny Simoneが病に倒れ、制作は中断した。Simoneは30代前半で癌により亡くなり、プロジェクトは未完のまま終わる。その後、残された音源はLyons Recordsによってまとめられ、完成した4曲とそのインストゥルメンタル・ミックス4曲を収めた『We Need Each Other』として1978年に発表された。これがグループ唯一の作品になった。
Leo's Sunshippの音は、ファンク、ソウル、ディスコの要素を含みつつ、メロウでジャジーな方向に寄っている。派手なヒット路線というより、演奏の細部や曲の流れで聴かせるタイプの作品として受け取られている。『We Need Each Other』は発売当時に大きく注目されたわけではないが、後年になってソウル・コレクターの間で評価が広がった。
中でも「Give Me The Sunshine」は、レア・グルーヴの定番曲として知られている。この曲はShola Amaの「I Love Your Ways」でサンプリングされ、SnowboyがNoel McKoyをボーカルに迎えてカバーもしている。「I'm Back For More」もMarlena ShawやTavaresに取り上げられている。
アルバム『We Need Each Other』は、後年に英Expansion RecordsからCDで再発され、Soul Jazz Recordsからも「Give Me The Sunshine」の再発盤が出ている。こうした再発や引用の積み重ねで、オリジナル盤を中心に語られるグループとして存在感が残っている。
Leo's Sunshippを聴くなら、まずは「Give Me The Sunshine」から入るのが自然だ。曲の流れ、コード感、ボーカルのまとまりがわかりやすく、グループの方向性もつかみやすい。続けて『We Need Each Other』全体を通して聴くと、短い活動期間の中で作られた音源がどんな空気を持っていたかが見えやすい。