Maceo & The Macks

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Maceo & The Macks

Maceo & The Macksとは

メイシオ&ザ・マックス(Maceo & The Macks)は、1970年代前半に「ミスター・ダイナマイト」ジェームス・ブラウン(James Brown)が立ち上げた伝説のファンク・レーベル「People Records」から登場したファンク・グループである。

フロントにはジェームス・ブラウンの右腕としてそのキャリアを支え続けた天才アルト・サックス奏者メイシオ・パーカー(Maceo Parker)が立ち、トロンボーン奏者のフレッド・ウェズリー(Fred Wesley)をはじめとするザ・ジェイズ・ビーズ(The J.B.'s)の中核メンバーたちがバックの演奏を担った。JB自らが全面的にプロデュースとディレクションを手掛けた、ファンク黄金期の精鋭部隊である。

People Recordsにおける誕生と初期の展開

1971年に設立されたPeople Recordsは、JBファミリーのソロ・アーティストや派生ユニットをフィーチャーする場として数々の名盤を送り出した。メイシオ&ザ・マックスはその看板ユニットの一つとして1973年に始動した。

同年、JB自身の代表曲をアップグレードした痛快なファンク・チューン「Soul Power 74」でデビューを飾った。続く1974年には、問答無用のヘヴィ・ファンク「Parrty (Part 1 & 2)」をリリースし、全米のファンク・フロアを熱狂の渦に巻き込んだ。

音楽的特徴:極限まで研ぎ澄まされたワンコード・グルーヴ

メイシオ&ザ・マックスのサウンドの神髄は、JB直伝の強烈なシンコペーションと、徹底して贅肉を削ぎ落としたワンコード進行による執拗なグルーヴの持続にある。

メイシオ・パーカーの切れ味鋭いパーカッシブなアルト・サックス・ソロ、フレッド・ウェズリーによる分厚くタイトなホーン・アレンジメント、そして一分の隙もないドラムとベースのコンビネーションが渾然一体となり、圧倒的なダイナミズムを叩き出した。メロディの親しみやすさ以上に、身体を直撃するリズムとコール&レスポンスの熱量が前面に押し出されている。

名盤『Us』と不朽のクラシック「Cross The Track」

1974年にリリースされた唯一のフル・アルバム『Us』は、People Recordsのカタログ屈指の完成度を誇る名盤として知られる。JB直系のファンクのみならず、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのカバーなど多彩な楽曲が収録された。

特にハイライトとなったのが、シングル「Cross The Track (We Better Go Back)」である。軽快かつ中毒性の高いシンセサイザーのフレーズに、メイシオの咆哮するサックス、うねるリズム・セクションが絡み合うこのトラックは、ディープ・ファンクの最高峰として君臨した。1980年代後半にはイギリスのレア・グルーヴ/ジャズ・ダンス・シーンで熱狂的な再評価を受け、1987年にUKシングル・チャートにランクインを果たすという異例のリバイバルを巻き起こした。

後世への巨大な影響とサンプリング・カルチャー

メイシオ&ザ・マックスが刻んだ音源は、ヒップホップ黎明期から現代に至るまで最も愛好されるサンプリング・ソースの一つとなった。「Cross The Track」はステタソニック(Stetsasonic)のクラシック「Talkin' All That Jazz」をはじめ、キッド・ン・プレイやダグ・E・フレッシュらによって引用され、ゴールデン・エラ・ヒップホップの基盤となった。

さらに映画『スナッチ』の挿入歌や人気ゲーム『グランド・セフト・オート:サンアンドレアス』の劇中ラジオ局に起用されるなど、ポップ・カルチャー全般に浸透している。メイシオ・パーカーはこの活動を経て、後にP-Funk(パーラメント/ファンカデリック)や自身のソロ・プロジェクトを通じて世界最高峰のファンク・サックス奏者としての地位を揺るぎないものとした。

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Funk Soul
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