Metamorfosi

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Metamorfosi

Metamorfosiとは

Metamorfosi(メタモルフォシ)は、1969年にローマで結成された、イタリアン・プログレッシヴ・ロック(ロック・プログレッシヴォ・イタリアーノ)を代表するシンフォニック・ロック・バンドである。ダンテの叙事詩『神曲』を現代の社会悪への風刺として再構築した歴史的傑作『Inferno(地獄篇)』(1973年)によって、世界中のプログレッシヴ・ロック・ファンから今なお熱烈な崇拝を集めている。

結成から初期の歩み

バンドは、ローマで活動していたビート・グループ「I Frammenti」に、シチリア出身の強烈な個性を持つシンガー、ダヴィデ・“ジミー”・スピタレーリ(Davide "Jimmy" Spitaleri)が合流したことで誕生した。音楽的頭脳であるキーボード奏者エンリコ・オリヴィエリ(Enrico Olivieri)とスピタレーリの2人が、バンドの屋台骨を支える。

1972年に旧約聖書の天地創造をテーマにしたデビュー・アルバム『...e fu il sesto giorno(…そして6日目だった)』を発表。1960年代的なサイケ・ビートやカトリックの典礼音楽の要素を残しつつも、スピタレーリのオペラ歌手を思わせる劇的なヴォーカルとオリヴィエリのクラシカルな鍵盤ワークというバンドの個性が早くも提示された。

不滅の金字塔『Inferno(地獄篇)』

1973年、イタリアのヴェデット(Vedette)レーベルからリリースされたセカンド・アルバム『Inferno(地獄篇)』は、イタリアン・ロック史の頂点の一角を占める名盤である。ダンテの『神曲 地獄篇』をモチーフに、全編が2つの長大な組曲形式で構成されている。

本作の白眉は、古典の翻案にとどまらず、ダンテの地獄の各層に麻薬密売人、人種差別主義者、強欲な拝金主義者、腐敗した政治家といった1970年代当時の社会悪を配し、現代社会の病理を鋭く告発した点にある。ハモンド・オルガン、メロトロン、モーグ・シンセサイザーが重層的に渦巻くオリヴィエリの荘厳なキーボード・オーケストレーションと、魂を絞り出すように絶叫するスピタレーリのオペラティックな歌唱が激突し、比類なき緊迫感と音響美を創り出した。

解散と40年越しの『神曲』三部作完結

当時、『Inferno』に続く続編として『Paradiso(天国篇)』の制作が計画されていたものの、録音に至らぬままバンドは分裂・解散。スピタレーリは渡米を経てソロ活動を行い(後に名門バンド、レ・オルメのアルバムにも参加)、オリヴィエリも別プロジェクトへと進んだ。

しかし1990年代半ば、スピタレーリとオリヴィエリを中心にバンドが奇跡の再結成を果たす。そして2004年、実に31年の歳月を経て幻の『Paradiso』が完成・リリースされた。さらに2014年には『Purgatorio(煉獄篇)』を発表。結成から40年以上の歳月をかけてダンテの『神曲』三部作を見事に完結させた。

イタリアン・プログレにおける位置づけ

Metamorfosiの音楽は、イタリアの伝統であるカトリックの宗教的崇高美と、キース・エマーソン直系のプログレッシヴ・ロックのダイナミズム、そして社会への強い批評精神が高次元で融合した稀有な結晶である。キーボード・トリオ編成を土台としながらも、オペラの本場イタリアならではの圧倒的なドラマツルギーを刻み込んだ、唯一無二の存在である。

ジャンル・スタイル

Rock Prog Rock
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