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Naxatrasは、ギリシャ・テッサロニキ出身のロック・バンドだ。結成は2012年。現在のメンバーは、John Vagenas(ベース、ボーカル)、John Delias(ギター)、Kostas Harizanis(ドラム)、Pantelis Kargas(キーボード、シンセサイザー)の4人で活動している。
ジャンルとしては、Psychedelic Rock、Prog Rock、Stoner Rockを軸にしている。バンド名は、編成や音の方向性を固めていく過程で「Dust」「Temple」を経て、Naxatrasに落ち着いた。
バンドの始まりは、John VagenasとJohn Deliasがテッサロニキの映画学校で出会ったことにある。2人はKyussや、ギリシャのストーナー・バンドNightstalkerなどの話で意気投合したという。Deliasはすでに幼なじみのドラマー、Kostas Harizanisとジャムを重ねていて、そこにVagenasが加わる形でバンドの土台ができた。
初期はパワー・トリオ編成で動いていて、ヴォーカルはVagenasとDeliasが分け合っていた。後にPantelis Kargasが加入し、キーボードとシンセサイザーが加わったことで、音の層が広がっている。
2015年のデビュー・アルバム『Naxatras』は、アナログ機材だけを使い、1日で全編ライヴ録音された作品として知られている。以降、『II』(2016年)、『III』(2018年)と作品を重ねている。
ライヴ活動も活発で、アテネのGagarin 205で行ったソールド・アウト公演を収めたライヴ盤も発表している。2022年の『IV』ではPantelis Kargasが正式加入し、電子的な要素を含むサウンドへと広がった。さらに2025年2月には、5作目『V』をEvening Star Recordsからリリースしている。
Naxatrasの土台にあるのは、1960年代末から1970年代初頭のサイケデリック・ロックとプログレッシヴ・ロックだ。そこに、90年代のデザート・ロックやストーナー・ロックの要素が重なっている。
影響源としては、Pink Floyd、Hawkwind、Eloy、Camel、Kyuss、Monster Magnet、Aphrodite's Childなどが挙げられている。演奏面では、長尺のインストゥルメンタル・パートを軸にしつつ、ファンク寄りのリズム、東方的な旋律、エレクトロニクスを組み合わせることが多い。
『IV』以降はキーボードとシンセサイザーが入ったことで、ギター中心の構成に加えて電子音のレイヤーが増えている。『V』では、プログレ、スペース・ロックに加えてジャズやワールド・ミュージックの要素も取り入れている。
Naxatrasはライヴ評価が高く、ヨーロッパ各国だけでなくオーストラリアでもツアーを行っている。Moon DuoやThe Atomic Bitchwaxとの共演歴もある。
ギリシャ国内では、1000Mods、Villagers of Ioannina City、Planet of Zeusと並んで、近年のギリシャ・サイケデリック/ストーナー・シーンを代表するバンドの一つとして扱われている。テッサロニキを拠点に始まったバンドが、録音作品とライヴの両方で活動を積み重ねてきた流れが見える。