New Trolls

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New Trolls

New Trollsとは

New Trolls(ニュー・トロルス)は、1967年に北イタリアの港湾都市ジェノヴァで結成された、イタリアン・プログレッシヴ・ロックを代表する伝説的バンドである。バロック音楽をはじめとするクラシックの壮麗な構成美と、エモーショナルなハード・ロックを奇跡的な完成度で融合させたシンフォニック・ロックの金字塔として、世界中のロック・ファンから熱狂的な支持を集めている。

結成から初期の活動

バンドの中心は、マルチ奏者として理知的なソングライティングを担うヴィットリオ・デ・スカルツィ(ヴォーカル、フルート、キーボード、ギター)と、強烈なハイトーン・シャウトとジミ・ヘンドリクス直系の荒々しいギター・プレイを誇るニコ・ディ・パロ(ギター、ヴォーカル)の2人である。対照的な個性を持つ2人のフロントマンの激突が、バンドの強烈なダイナミズムを生み出した。

1968年には、イタリアの偉大なカンタウトーレであるファブリツィオ・デ・アンドレと名プロデューサーのジャン・ピエロ・レヴェルベリが作詞・共同プロデュースで全面協力したデビュー・アルバム『Senza orario senza bandiera』を発表。詩情あふれるコンセプチュアルな構成を持ち、「イタリアン・ロック史上初のコンセプト・アルバム」としてシーンに鮮烈なインパクトを残した。

『Concerto Grosso』で示した独自性

1971年に発表された『Concerto Grosso per i New Trolls(邦題:コンチェルト・グロッソ)』は、彼らの名を不朽のものとした代表作である。映画『刑事カリガロ(La vittima designata)』の音楽として構想され、作曲・編曲・オーケストラ指揮を後に映画『イル・ポスティーノ』でアカデミー作曲賞に輝く巨匠ルイス・エンリケス・バカロフが担当した。

本作では、バロック音楽の合奏協奏曲形式とヘヴィ・ロックが完璧な調和を遂げている。シェイクスピアの『ハムレット』の独白を引用した優美で哀愁漂うストリングスと独唱から、一転して怒涛のハード・ジャムへと雪崩れ込む劇的な展開は、クラシックとロックの幸福な結婚としてプログレッシヴ・ロック史に輝き続けている。

1970年代前半の展開と分裂

その後バンドは、全編英語詞による意欲作の2枚組『Searching for a Land』(1972年)や、ヘヴィ・ロック色を極限まで押し広げた傑作『UT』(1972年)を相次いで発表した。しかし、音楽的イニシアチブを巡るデ・スカルツィとディ・パロの対立が表面化し、バンドは分裂。ニコ・ディ・パロらはジャンニ・ベッレーノらとともにイビス(IBIS)を結成し、独自のハード・プログレ路線へと進んだ。

再合流とポップ・ロック路線

1976年には再びメンバーが集結し、名作の続編となる『Concerto Grosso n. 2』を発表して華々しい復活を遂げた。さらに1970年代後半からは、イタリアの国民的音楽祭であるサンレモ音楽祭へも進出し、より洗練されたメロディアスなポップ・ロック/カンツォーネ路線へと大きく舵を切る。

1978年の哀愁漂う名曲「Quella carezza della sera」はイタリア国内で爆発的な大ヒットを記録。プログレッシヴ・ロックの緻密な演奏力と豊かなハーモニーを大衆的なポップスへと昇華させ、国民的な人気を確立した。

その後の活動と功績

1990年代以降もメンバーの分裂や派生バンドの結成を経ながら活動を継続。2007年には再びバカロフとタッグを組んで『The Seven Seasons(Concerto Grosso 3)』を発表するなど、クラシックとロックの対話を半世紀以上にわたり探求し続けた。実験的なコンセプト作からクラシック協奏曲の融合、そして親しみやすいポップ・アンセムまで、イタリア音楽の豊穣さを体現し続けた唯一無二のグループである。

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