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Rhythm Heritageは、1975年にスティーヴ・バリとマイケル・オマーティアンを中心に結成された、ロサンゼルスのスタジオ・プロジェクトだ。ジャンルはFunk / Soul、スタイルとしてはFunkとDiscoに位置づけられている。メンバーにはスコット・エドワーズ、マイケル・オマーティアン、ジェイ・グレイドン、ヴィクター・フェルドマン、エド・グリーン、スティーヴ・リップキンらが名を連ねる。
グループは、TVドラマ『S.W.A.T.』のテーマ曲「Theme From S.W.A.T.」の成功を受けて動き出した。1975年にスタジオ・プロジェクトとしてまとまり、1970年代後半に4枚のアルバムを発表している。プロフィールでも触れられている通り、彼らの作品はシンフォニックで音数の多い作りになっている。
ウェブ検索で確認できる情報では、Rhythm Heritageはプロデューサーのスティーヴ・バリとセッション・キーボーディストのマイケル・オマーティアンを軸に、当時ロサンゼルスで活動していた一流のセッション・ミュージシャンを集めて作られた。固定メンバーによるバンドというより、制作単位としての性格が強い。
Rhythm Heritageを語るうえで外せないのが、「Theme From S.W.A.T.」だ。バリー・デヴォーゾン作曲のテレビドラマ『刑事S.W.A.T.』のテーマ曲を、ディスコ・アレンジで録音し直したこの曲は、1976年にビルボードHot 100で1位を獲得した。RIAAのゴールド認定も受けている。
テレビのテーマ曲がHot 100で1位まで上がる例は多くなく、この曲はその代表例として扱われることが多い。後年のテレビ音楽のヒット例と並べて語られることもある。
「Theme From S.W.A.T.」に続いて、「Baretta's Theme (Keep Your Eye On The Sparrow)」もヒットした。こちらはテレビドラマ『バレッタ』のテーマ曲で、歌唱はサミー・デイヴィスJr.が担当している。R&Bチャートとポップ・チャートの両方でトップ20入りしている。
このあたりを見ると、Rhythm Heritageはテレビ音楽をディスコやファンクの文脈に置き直して、一般のヒット曲として届ける役割を担っていたことが分かる。
Rhythm Heritageの録音には、ジェームス・ジェマーソンやレイ・パーカーJr.のようなセッション・ミュージシャンも参加している。ジェマーソンはモータウンを支えたベーシストとして知られ、レイ・パーカーJr.は後に「Ghostbusters」のヒットで知られる人物だ。
こうしたメンバー構成から、Rhythm Heritageは演奏力の高いプレイヤーを集めて組み上げるスタジオ・プロジェクトとして動いていたことが見えてくる。リズム隊の精度、ホーンやストリングスを含む厚いアレンジ、ディスコの4つ打ちに寄せた推進力が、作品の中心にある。
Rhythm Heritageの作品は、ファンクのグルーヴとディスコのダンス性を土台にしながら、テレビテーマ曲のメロディを前面に出している。そこにロサンゼルスのセッション・ミュージシャンらしい演奏の整った感触が加わることで、70年代後半らしい録音に仕上がっている。
バンドとしての継続的な活動よりも、テレビ音楽の再解釈とスタジオ制作の巧みさで存在感を示したグループとして見ると、Rhythm Heritageの輪郭はつかみやすい。ファンクとソウルの枠の中で、当時のディスコ・ブームとテレビ文化が交わった地点にいるプロジェクトだ。
Rhythm Heritageは、70年代後半のディスコ・ファンクを語るときに、テレビテーマ曲のヒットという具体例を持っているグループだ。活動の中心がスタジオ制作にあるぶん、作品ごとの作り込みがはっきり聴こえる。