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Roger Waters(ロジャー・ウォーターズ、本名 George Roger Waters、1943年9月6日 - )は、イングランド・サリー州グレート・ブックハム出身のミュージシャン、シンガー・ソングライター、作曲家。世界的ロック・バンド、ピンク・フロイド(Pink Floyd)の頭脳/主たる作詞家・コンセプターとして知られ、ロックにおけるアルバム表現の概念を塗り替えた巨匠である。
ウォーターズは第二次世界大戦中の1944年、イタリアのアンツィオの戦いで父親を亡くしている。この「父親の戦死と戦争の不条理」は、その後の彼の全キャリアを貫く最大の原体験となった。ロンドンの建築学校でニック・メイスン、リチャード・ライトと出会い、さらにケンブリッジの幼なじみだったシド・バレットを加えてピンク・フロイドを結成し、1967年にデビューした。
精神に変調をきたしたバレットの脱退後、ベーシストのウォーターズはバンドの主導権を握り、哲学的な詩情と緻密なアルバム構成でグループを牽引。『狂気(The Dark Side of the Moon)』(1973年)、『炎〜あなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)』(1975年)、『アニマルズ(Animals)』(1977年)と歴史的メガヒットを連発した。
さらに、自らの孤独や抑圧、疎外感、戦争の傷痕を投影した壮大なロック・オペラ『ザ・ウォール(The Wall)』(1979年)、戦死した父親に捧げた『ファイナル・カット(The Final Cut)』(1983年)ではほぼ全曲の作詞・作曲を手掛け、ロックを総合芸術の域へと引き上げた。
1985年にバンドとの確執からピンク・フロイドを脱退。ソロとしてエリック・クラプトンが参加した『ヒッチハイクの劇薬(The Pros and Cons of Hitch Hiking)』(1984年)や『RADIO K.A.O.S.』(1987年)を発表した。
1990年には、東西冷戦終結を祝してベルリンのポツダム広場で20万人以上の大観衆を集めた歴史的メガ・コンサート『The Wall - Live in Berlin』を開催。1992年にはジェフ・ベックをギターに迎えた傑作『死滅遊戯(Amused to Death)』をリリースした。2017年にはナイジェル・ゴッドリッチをプロデューサーに迎えた25年ぶりのロック作『イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?』で健在を示し、現代社会の戦争や人権侵害、権力に対して舌鋒鋭く告発を続けるアクティビストとしても影響力を誇っている。