Shingetsu

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Shingetsu

Shingetsuとは

Shingetsu(新月)は、1970年代後半に活動した日本のプログレッシヴ・ロック/シンフォニック・ロック・バンドだ。メンバーは花本彰(キーボード)、北山真(ヴォーカル)、津田治彦(ギター)、鈴木清生(ベース)、高橋直哉(ドラムス)の5人で、前身バンド「HAL」と「セレナーデ」の流れをくんで1976年に結成された。

当時の日本のロック・シーンにおいて、ヨーロッパ系のシンフォニック・ロックを本格的に追求したバンドは極めて稀有であり、Shingetsuはアンダーグラウンド・シーンで大きな注目を集めた。

活動の流れ

1976年の結成後、Shingetsuはライヴ活動を重ね、1979年にビクター音楽産業のZENレーベルからセルフタイトルの唯一のスタジオ・アルバム『新月(Shingetsu)』を発表した。この作品がメジャー・デビュー作となる。

その後、活動は長く続かず、1981年に活動を休止した。短い活動期間だったが、その後の再評価によって国内外で名前が広く知られるようになった。

音楽的な特徴

Shingetsuの音楽は、メロトロンやシンセサイザーを重ねたキーボード・ワークが中心にある。そこに、津田治彦のギターが入る。ギターは繊細なフレーズと伸びのある音作りが特徴として語られることが多い。

曲の構成では変拍子や組曲的な展開が使われていて、1曲の中で場面が切り替わる作りが目立つ。日本語の歌詞と、和風のイメージや幻想性を組み合わせた点も重要だ。

代表的な楽曲としては「鬼」「白昼夢」「少女王国」などが挙げられる。これらは日本のプログレ史の中でも屈指の名曲として今なお語り継がれている。

ライブでの演出

Shingetsuのもうひとつの大きな特徴は、北山真の演劇的なステージングだ。北山は演劇の素養を持っており、ピーター・ガブリエル期のジェネシスを思わせる能面や仮面、白塗りのメイク、衣装の早変わり、小道具などを駆使したパフォーマンスを展開した。

音だけでなく、視覚的にも楽曲の文学的・幻想的な世界観を表現するシアトリカルな演出は、当時のロック・シーンにおいて強烈な独自性を放っていた。

後年の再評価

活動休止後はしばらく表舞台から遠ざかっていたが、1990年代以降、フランスのプログレ専門レーベルMuseaなどを通じて欧米のプログレ・ファンにも知られるようになった。海外では「日本のジェネシス」として高く評価されている。

未発表音源やライヴ盤『科学の夜』のリリースもあり、Shingetsuの作品は再び聴かれる機会が増えた。2000年代以降は、花本彰と津田治彦を中心とする「新月プロジェクト」や、北山真のソロ活動などで、その音楽的遺伝子が受け継がれている。

メンバー

  • Naoya Takahashi(高橋直哉) - ドラムス
  • Akira Hanamoto(花本彰) - キーボード
  • Haruhiko Tsuda(津田治彦) - ギター
  • Shizuo Suzuki(鈴木清生) - ベース
  • Makoto Kitayama(北山真) - ヴォーカル

ジャパニーズ・プログレにおける位置づけ

Shingetsuは、短い活動期間の中で、日本語の抒情詩とヨーロッパ的シンフォニック・ロックの形式を高い次元で結実させたバンドだ。スタジオ・アルバムは1枚のみだが、その完成度は極めて高く、日本の1970年代プログレッシヴ・ロックを語るうえで決して外せない金字塔として位置づけられている。

ジャンル・スタイル

Rock Prog Rock
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