Vinyl Record Reviews
Shakatakは、1980年にロンドンで結成された英国のジャズ・ファンク・バンドだ。バンド名は、ロンドン・ソーホーにあったレコード店「Record Shack」をもじって付けられたものだとされている。ジャンルはElectronic、Funk / Soulにまたがり、スタイルとしてはDiscoやJazz-Funkの要素がはっきりしている。
結成時のメンバーは、Bill Sharpe(キーボード)、Nigel Wright(キーボード)、Roger Odell(ドラム)、Keith Winter(ギター)の4人だった。1981年にはGeorge Anderson(ベース)が加わっている。Nigel Wrightはその後、レコード・プロデューサーとしても活動している。
デビューは1980年8月、Bill Sharpeが作曲した「Steppin'」で、Polydorから発表された。ここからShakatakの活動が本格的に始まった。
Shakatakの特徴は、ピアノとキーボードを軸にした演奏に、女性コーラスを重ねる構成にある。初期作品ではJill SawardやNorma Lewisがヴォーカルやコーラスを担当していた。インストゥルメンタル中心の曲作りと、歌もののバランスが、このバンドの持ち味として受け止められてきた。
1982年の「Night Birds」は全英シングル・チャートで9位を記録し、バンドの知名度を大きく押し上げた。1984年にはJill Sawardが単独のリード・ヴォーカルを取った5作目『Down On The Street』を発表し、同名曲も全英9位を記録している。全英トップ10入りはこの2曲だが、ほかにも12曲が英国のシングル・チャートに入っている。
Shakatakは、英国のジャズ・ファンク/ブリット・ファンク・シーンを代表するバンドのひとつとして扱われている。ファンクのリズム、ジャズ寄りのコード感、ディスコ由来のダンス感を組み合わせた楽曲が多く、80年代の英国ポップスの中でも独自の位置を保ってきた。
日本では特に人気が高く、Da Makani(1988年)のように、日本市場向けに主にインストゥルメンタルのアルバムを独占リリースした例もある。日本での受け止められ方を見ると、歌ものだけでなく、演奏中心の楽曲にも安定した需要があったことがわかる。
メンバー交代を経ながらも、Shakatakは長く活動を続けている。2023年にはギタリストのAlan Wormaldが亡くなり、結成メンバーのKeith Winterが復帰した。現在のラインナップは、Jill Saward(ヴォーカル)、Bill Sharpe(キーボード)、Roger Odell(ドラム)、George Anderson(ベース)、Keith Winter(ギター)だ。
Shakatakは、ロンドン発のジャズ・ファンク・バンドとして、80年代のチャート実績と日本での人気の両方を持つグループだ。ピアノやキーボードを中心にした演奏、女性コーラスの使い方、そしてダンス・ミュージック寄りのグルーヴが、このバンドの基本になっている。