The Cars

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The Cars

The Carsとは

The Cars(ザ・カーズ)は、1976年にアメリカ・マサチューセッツ州ボストンで結成されたニュー・ウェイヴ/ロック・バンド。中心メンバーのリック・オケイセック(ボーカル、ギター)とベンジャミン・オール(ボーカル、ベース)を中心に、元ザ・モダン・ラヴァーズのデヴィッド・ロビンソン(ドラム)、エリオット・イーストン(ギター)、グレッグ・ホークス(キーボード)の5人によって結成された。

ボストンのFM局WBCNでデモテープがヘビーローテーションされたことをきっかけに注目を集め、Elektraレコードと契約。パンク/ニュー・ウェイヴの衝動と親しみやすいポップ感覚を融合させ、1970年代末から1980年代にかけて全米を席巻した。

活動の流れ

クイーンを手がけた名プロデューサー、ロイ・トーマス・ベイカーを迎えてロンドンで録音された1978年のデビュー・アルバム『The Cars(錯乱のドライヴ)』は、「Just What I Needed(燃える欲望)」や「My Best Friend's Girl」などの大ヒット曲を連発し、全米チャートに139週ランクインするロングセラーを記録。続く『Candy-O』(1979年)でも「Let's Go」のヒットを生み出した。ベイカーによる重厚でクリアな音像とソリッドなギター、スペーシーなシンセの融合は、アメリカにおけるニュー・ウェイヴの商業的突破口となった。

1980年の『Panorama』、1981年の『Shake It Up』を経て、1984年にロバート・ジョン・“マット”・ランジをプロデューサーに迎えて発表した5thアルバム『Heartbeat City』でバンドは商業的頂点を極める。「You Might Think」が第1回MTVビデオ・ミュージック・アワードで最優秀ビデオ賞を受賞したほか、ベンジャミン・オールが情感豊かに歌い上げた名バラード「Drive」が全米3位を記録。1985年の歴史的チャリティ・コンサート「ライヴ・エイド」でも演奏され、世界的な人気を不動のものにした。

1987年の『Door to Door』発表後、1988年に解散。解散後、リック・オケイセックはウィーザー(Weezer)やバッド・ブレインズらの名盤を手がけるプロデューサーとして活躍した。2000年にベンジャミン・オールが膵臓癌のため53歳で死去したが、2011年には残る4人で奇跡的な再結成アルバム『Move Like This』をリリースし全米7位を記録した。

メンバー

  • Ric Ocasek(リック・オケイセック): ボーカル、ギター
  • Benjamin Orr(ベンジャミン・オール): ボーカル、ベース
  • Elliot Easton(エリオット・イーストン): リードギター、バッキングボーカル
  • Greg Hawkes(グレッグ・ホークス): キーボード、シンセサイザー、サックス
  • David Robinson(デヴィッド・ロビンソン): ドラム、パーカッション

音楽的な特徴

The Carsのサウンドは、パンクの鋭角的なエッジ、ロカビリーやパワー・ポップの親しみやすいフック、そしてグレッグ・ホークスによる未来的でカラフルなシンセサイザー・サウンドが見事に同居している点にある。リック・オケイセックのどこかシニカルで無機質な歌声と、ベンジャミン・オールの甘美で情感あふれるボーカルという二枚看板のコントラストも大きな魅力となった。

評価と影響

1970年代後半から1980年代にかけて複数のプラチナ・アルバムとトップ40ヒットを連発し、MTV時代の幕開けを象徴する存在となった。その鋭敏なポップセンスとソリッドなアンサンブルは、ニルヴァーナのカート・コバーンをはじめ、ウィーザー、スマッシング・パンプキンズなど90年代以降のオルタナティヴ・ロック世代のバンドからも深く敬愛され続けている。2018年にはその功績が称えられ「ロックの殿堂(Rock and Roll Hall of Fame)」入りを果たした。

ジャンル・スタイル

Rock New Wave Pop Rock Power Pop
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