The Neville Brothers

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The Neville Brothers

The Neville Brothersとは

The Neville Brothers(ネヴィル・ブラザーズ)は、アメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズ出身の伝説的なR&B/ファンク/ソウル・グループ。1977年に正式に結成され、クレオール文化やマルディ・グラの伝統が息づくニューオーリンズ音楽の文化的象徴として長年にわたり君臨した。

中心となるのはアート、アーロン、チャールズ、シリルのネヴィル4兄弟。各自が卓越したキャリアを築きながら集結したファミリー・バンドであり、伝統的なセカンド・ライン・ビートやマルディ・グラ・チャントを取り入れた重厚なグルーヴと、極上のヴォーカル・ハーモニーで世界的な評価を確立した。

結成の背景と家族のルーツ

結成の大きな契機となったのは、1976年に録音された歴史的名盤『The Wild Tchoupitoulas』である。これは兄弟たちの母方の叔父であるジョージ・ランドリー(チーフ・ジョリー)が率いるマルディ・グラ・インディアンの企画盤で、ここにネヴィル家の兄弟たちが集結した。このセッションでの手応えを経て、1977年に「ネヴィル・ブラザーズ」としての活動を本格化させた。

長男アート・ネヴィルは名門ファンク・グループ「ザ・ミーターズ(The Meters)」を率いてニューオーリンズ・ファンクの基礎を築いた重鎮であり、三男アーロン・ネヴィルは唯一無二のエンジェリックなファルセットを持つソロ歌手としても成功を収めていた。さらにジャズやブルースに精通した次男チャールズ・ネヴィルのサックス、そしてアフロ・カリビアンのリズムと力強いメッセージ性を持ち込んだ末弟シリル・ネヴィルのパーカッションが融合し、唯一無二のアンサンブルが生み出された。

代表作と世界的ブレイク

1978年にキャピトルからセルフタイトルのアルバムでメジャー・デビュー。1981年の『Fiyo on the Bayou』では、伝統曲「Iko Iko」やミーターズ時代の楽曲を交えつつ、土着のファンクとソウル、レゲエを鮮やかに融合させた傑作として批評家筋から熱狂的な支持を集めた。

グループの名声を世界的なものにしたのが、1989年にA&Mから発表されたアルバム『Yellow Moon』である。プロデューサーにダニエル・ラノワ(Daniel Lanois)を迎え、ラノワ特有の深遠な音響美と泥くさいニューオーリンズ・ビートが見事に結実した。収録曲「Healing Chant」はグラミー賞(最優秀ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンス部門)を受賞。公民権運動の母ローザ・パークスを讃えた「Sister Rosa」など、歴史や社会に向けた強いメッセージ性でも話題を呼んだ。続く1990年の『Brother's Keeper』でもその評価を不動のものとした。

「世界最高のライブ・バンド」としての存在感

ネヴィル・ブラザーズの真価はステージの上で最も鮮烈に発揮された。地元最大の音楽の祭典「ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバル」では、長年にわたり最終日のクロージング・アクトという大役を務め続け、彼らのステージを見るために世界中から音楽ファンが駆けつけた。

各メンバーのソロ活動やアートの息子であるイヴァン・ネヴィルの参加など、ファミリーの血脈を受け継ぎながら、スタジオ録音の枠を越えた圧倒的な一体感と祝祭空間を創出。「世界最高のライブ・バンド」と称賛され、ニューオーリンズ音楽の豊穣な遺産を世界に刻み続けた。

主なメンバー

  • アート・ネヴィル(Art Neville - キーボード、ヴォーカル)
  • アーロン・ネヴィル(Aaron Neville - ヴォーカル、パーカッション)
  • チャールズ・ネヴィル(Charles Neville - サックス、ヴォーカル)
  • シリル・ネヴィル(Cyril Neville - パーカッション、ヴォーカル)
  • イヴァン・ネヴィル(Ivan Neville - キーボード、ヴォーカル)
  • シェーン・セリオット(Shane Theriot - ギター)

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Jazz Rock Afro-Cuban Jazz Folk Rock Pop Rock
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