Amenophis - Amenophis (1983)
Amenophis『Amenophis』(1983)
ドイツのロック・バンド、Amenophisが1983年に発表したセルフタイトル作。バンド名をそのまま掲げた一枚で、グループの音楽性を端的に示す位置づけの作品といえる。ジャンル表記はロック、スタイルはシンフォニック・ロック/プログレッシブ・ロック。ドイツのプログレ系バンドらしい、構成を意識した演奏と展開のある作品として整理される。
バンドについて
Amenophisは1978年結成のドイツのロック・バンド。もともとは「Tut Ench Amun」という名義で活動していた時期があり、そこからポップ寄りの学校バンド的な出発点を経て、オリジナル曲中心のシンフォニックなプログレへと発展していったとされる。1989年に一度活動を終え、その後2010年から2014年にかけて再結成している。
この背景を踏まえると、1983年作の『Amenophis』は、バンドがポップ色の強い段階を抜け、独自の作曲とアンサンブルを前面に出していた時期の記録として見やすい。バンド名を作品名にしたことも、当時の自分たちの音楽をまとめて提示する意図がうかがえる。
作品の内容と聴きどころ
本作はドイツ制作、ドイツ盤でのリリース。レーベル表記は自主制作系で、バンド自身の手で出された作品として扱われている。こうした背景の作品では、外部プロデュースよりも演奏面やアレンジ面にバンドの色が出やすいが、本作もその系統に入る一枚といえる。
シンフォニック・ロック/プログ・ロックの文脈では、メロディを押し出しつつ、曲の中で展開を組み替えていくタイプの作りが想像しやすい。Amenophisについては、ドイツの同時代プログレ勢と比べても、過度に硬質へ寄せるというより、旋律と構成の両方を意識したバンドとして見られている。比較対象としては、同じくドイツのシンフォニック・ロック系バンド群や、欧州の叙情寄りプログレの流れが近い。
作品の位置づけ
『Amenophis』は、バンド名を冠した初出年の作品という点で、Amenophisの出発点を示す重要な一枚。のちに1989年まで活動を続ける流れの中で、初期のバンド像を確認するうえで外しにくいタイトルである。セルフタイトル盤らしく、以後の活動の基準になる作品として受け取られやすい。
メンバー
- Stefan Rössmann
- Michael Rössmann
- Wolfgang Vollmuth
- Elke Moehrle
- Kurt Poppe
- Karsten Schubert
補足
確認できる範囲では、代表曲や大きなヒット曲として広く知られた楽曲は前面には出ていない。作品全体でバンドの作風を聴かせるタイプのアルバムとして捉えるのが自然だろう。
1983年のドイツ・プログレという文脈の中で見ると、Amenophis『Amenophis』は、派手な話題作というより、バンドの音楽的な輪郭をそのまま記した記録的な一枚という印象が強い。
トラックリスト
- A1 Suntower 5:18
- The Flower 7:31
- A3 Venus 7:03
- The Last Requiem 24:32
関連動画
- Suntower
- The flower (I the Appearance / II Discovering the Entrance In the Shadow of a Dying Bloom)
- Venus
- The Last Requiem (I Looking for Refuge / II The Prince / III Armageddon)
- Bonjour, magnifiques champs-elysées
- Notre dame très honorable
- Le vivant montmartre
- Une promenade sur la rive de la seine
- La vue de la tour Eiffel