Dream Theater - Metropolis Pt. 2: Scenes From A Memory (1999)
Dream Theater 1999

Dream Theater - Metropolis Pt. 2: Scenes From A Memory (1999)

Rock Progressive Metal Symphonic Metal

Dream Theater『Metropolis Pt. 2: Scenes From A Memory』

Dream Theaterが1999年に発表した『Metropolis Pt. 2: Scenes From A Memory』は、1992年の「Metropolis—Part I: "The Miracle and the Sleeper"」を起点にした作品で、バンド初のコンセプト・アルバムでもある。1997年の『Falling into Infinity』でレーベルからラジオ向けの短い曲を求められた経緯があり、その反動のように、次作では外部の干渉を受けずに長編の構想をまとめ上げた。John Petrucciは、この作品について自分たちの『Operation: Mindcrime』、『Tommy』、『The Wall』を作りたかったと語っている。

制作背景と録音の経緯

発端は「Metropolis—Part I」に続編を求めるファンの声だった。もともとPetrucciが冗談で「Part I」と付けた曲に、続きが求められ続けた結果、21分に及ぶ続編のインスト・デモが用意され、その大部分が本作で作り直された。『Falling into Infinity』の制作では、Elektraからラジオ向けの曲を求められ、Desmond Childとの共作も行われた。レコーディングの許可が出ないまま1年以上曲を書き続け、Mike Portnoyは引退すら考えたと語っている。このとき録られた続編のデモは、1枚組に収めるため外されていた。その後、PortnoyとPetrucciはLiquid Tension ExperimentでJordan Rudessと共演し、次作をコンセプト・アルバムにすることを決めた。

キーボードはDerek SherinianからJordan Rudessへ交代し、RudessにとってはこれがDream Theaterでの最初のアルバムとなった。Sherinianには電話会議で解雇が伝えられたという。Rudess本人は、録音済みの音楽的アイデアをたくさん持ってスタジオに入ったと振り返っている。ただ、バンドは全員で一緒に曲を書くのが好きだというPortnoyは、当時それにあまり乗り気ではなかったという。録音は『Images and Words』と同じニューヨーク州サファーンのBearTracks Studiosで行われ、ヴォーカルはカナダ・ミシソーガのMetalworks Studiosで収録された。プロデュースはPetrucciとPortnoyが担当し、外部プロデューサーを置かなかったのはこれが初めてだった。Petrucciは「大胆で新しい、違うことをやろうという意識的な決断だった」と語っている。

Portnoyは、ストーリーに大きな影響を与えた作品として、1991年の映画『愛と死の間で』(Dead Again)と『シャイニング』を挙げている。スタジオには『The Wall』、『Operation: Mindcrime』、『Tommy』、『Sgt. Pepper's』、『OK Computer』などを並べた「インスピレーション・コーナー」も設けられていた。複数のメンバーが歌詞を書くため、Portnoyは歌詞が重ならないよう多くの話し合いを重ねたと述べ、各自が自由に書いた以前の作品と違って「とても団結して集中する」必要があったと振り返っている。冒頭の和音は「Metropolis Pt.1」とつなげる意図でそろえられている。ミックスにはDavid BottrillとKevin Shirleyが名を連ねる。PortnoyはBottrillのミックスを「まったく悪くない」としつつ、音が十分に大きくないと感じたという。「Through Her Eyes」と「The Spirit Carries On」にはTheresa Thomasonが参加している。

作品の時代的な位置

本作は1999年10月26日にElektraから発売された。バンドにとって初のコンセプト・アルバムであり、レーベルの干渉を受けずにファンが待ち望んだ続編を完成させた作品でもある。この時期の編成、つまりJames LaBrie、John Petrucci、John Myung、Mike Portnoy、Jordan Rudessの布陣は、その後『Six Degrees of Inner Turbulence』、『Train of Thought』へと続いていく。

物語は2幕9場で構成される。前世退行療法を受けるNicholasが、自分は殺された女性Victoria Pageの生まれ変わりだと知るところから始まり、Victoria、恋人Julian、その兄Edwardをめぐる事件へと進む。終盤でEdwardが2人を殺し、現場を偽装していたことが明かされる構成で、のちにバンドはライヴDVDで、催眠療法士がEdwardの生まれ変わりであることも認めている。

発売時の成績としては、Billboard 200で73位、ドイツで8位、フィンランドで6位を記録した。2000年2月には「Through Her Eyes」がシングルとして切られている。批評面では、独Rock Hardが10点満点で「今月のアルバム」に選出し、AllMusicは4つ星を付けた。インストの「The Dance of Eternity」は拍子が目まぐるしく変わる曲として知られ、Rudessのラグタイム風のピアノも聴きどころに挙げられる。

後世への展開

2000年のツアーでは本作の全曲演奏が行われ、ニューヨーク公演では役者が物語を演じ、その模様はライヴ作品『Metropolis 2000: Scenes from New York』に収められた。2012年にはRolling Stoneの読者投票で好きなプログレ・アルバムの1位に選ばれ、同誌の「史上最高のプログレ・アルバム50」では29位に入っている。The Prog Reportの「Top 50 Modern Prog Albums(1990〜2015年)」では3位、PopMattersのJordan Blumは「史上最高のプログレッシヴ・メタル作品」と評している。

さらに、20周年の2019年にも『Distance over Time』ツアーで再び全曲演奏され、その模様は2020年の『Distant Memories – Live in London』に収められた。25周年にあたる2024年10月26日には、Peter Orullianによる小説版も出版されている。2011年にはレコード・ストア・デイに合わせてLP化され、Enjoy The Ride Recordsから3,000枚限定・ナンバー入り・180グラムの2枚組として登場した。

トラックリスト

  1. ACT I
  2. A1 Scene One: Regression 2:06
  3. A2 Scene Two: I. Overture 1928 3:37
  4. A3 Scene Two: II. Strange Deja Vu 5:12
  5. A4 Scene Three: I. Through My Words 1:02
  6. A5 Scene Three: II. Fatal Tragedy 6:49
  7. B1 Scene Four: Beyond This Life 11:22
  8. B2 Scene Five: Through Her Eyes 5:29
  9. ACT II
  10. C1 Scene Six: Home 12:53
  11. C2 Scene Seven: I. The Dance Of Eternity 6:13
  12. C3 Scene Seven: II. One Last Time 3:46
  13. D1 Scene Eight: The Spirit Carries On 6:38
  14. D2 Scene Nine: Finally Free 11:59

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Dream Theater

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Dream Theaterは、1985年にアメリカ・マサチューセッツ州ボストンで結成されたプログレッシブ・メタル・バンドだ。

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