Godiego - 遥かなる走路 (1980)
Godiego「遥かなる走路」について
「遥かなる走路」は、Godiegoが1980年に発表した作品だ。日本のロック・バンドとして活動していた彼らが、テレビや映像作品とも結びつきながら独自の存在感を広げていた時期の一枚である。Godiegoは、英語詞と日本語詞を行き来しながら、ロックを軸にしつつテレビ主題歌でも広く知られるようになったグループで、この作品もその活動の流れの中に置くと見えやすい。
作品の位置づけ
1980年という時点では、Godiegoはすでに国内で一定の認知を得ていた。特に海外では、テレビシリーズ「Monkey」関連の音楽で知られるようになったバンドとして語られることが多いが、日本ではそれ以前から、メロディを重視したロック・バンドとしての印象が強い。この「遥かなる走路」も、そうしたバンドの活動期を示すタイトルのひとつとして扱われる。
レーベルはColumbia、品番はAF-7003-AX。日本盤として1980年に出たオリジナルのリリースで、当時の日本コロムビア系の流通の中にある作品だ。
音の印象
実際に聴くと、Godiegoらしい整ったアンサンブルと、ボーカルを前に出した作りが目立つ。演奏はきっちり組み立てられていて、曲の展開もわかりやすい。ロックの骨格を保ちながら、テレビ作品や劇伴的な場面にも接続しやすい、場面性のある作りになっている。
メンバーには、ミッキー吉野、タケカワユキヒデ、トミー・スナイダー、スティーブ・フォックスらが名を連ねる。個々の役割がはっきりしていて、歌と演奏の分担が明快なのもこのバンドの特徴だ。英語圏のポップス感覚と日本的な歌謡性のあいだを行き来する感触も、Godiegoの持ち味としてこの時期の作品に表れている。
同時代の文脈
1980年前後の日本のロックは、ニュー・ウェイヴやシティ・ポップが台頭する時期でもあるが、Godiegoはそのどちらにも完全には収まらない立ち位置にいる。バンド編成のロックでありながら、テレビとの結びつきが強く、劇的な構成や親しみやすいメロディを備えている点が特徴的だ。海外での認知という点では、同時代の日本のバンドの中でも少し珍しい経路をたどったグループと言える。
代表曲との関係
Godiegoを語るうえでは、「Monkey Magic」や「ガンダーラ」がまず挙がることが多い。この2曲で示された、歌ものとしての強さと、映像と結びついた記憶性は、「遥かなる走路」のような作品にも通じている。ヒット曲単体の印象だけでなく、バンド全体の音作りを追うと、当時の活動の輪郭が見えやすい。
まとめ
「遥かなる走路」は、Godiegoが1980年に残した日本盤オリジナルの一作だ。バンドの代表曲で知られる側面だけでなく、演奏力、アレンジ、映像作品との親和性といった要素がまとまっている時期の記録として見ると、位置づけがつかみやすい。Godiegoの活動史の中でも、テレビ発の知名度とバンドとしての実力が重なっていた時代を示すタイトルである。
トラックリスト
- A1 After The Rain
- A2 The Times
- A3 After The Rain
- B1 New York, New York
- B2 Wheels
- B3 A Moment
- B4 On And Off
- B5 In Time