Kingo Hamada = 浜田金吾 - Midnight Cruisin' (1982)
浜田金吾『Midnight Cruisin'』について
浜田金吾の『Midnight Cruisin'』は、1982年10月21日に発表された4作目のアルバムで、アルファ・ムーンへの移籍第1弾にあたる作品。全曲の作曲を浜田自身が手がけ、作詞は康珍化、来生えつこ、小林和子、及川恒平、編曲は倉田信雄が担当している。ギターには、浜田と長く組んできた松下誠が参加している。テーマは「都会の夜」。
制作背景・エピソード
浜田金吾は1953年東京生まれ。1974年にフォーク・グループのクラフトに参加し、解散後は作曲家として竹内まりや、西城秀樹、太田裕美、岩崎宏美らに楽曲を提供した。ソロ・デビューは1980年の『Manhattan in the Rain』で、RCA内のAirレコードを率いていた小杉理宇造の勧めによるものだった。小杉はのちに独立してアルファ・ムーンを設立し、浜田も本作からそのムーン・レコードに移った。
オリジナル盤には、帯は付かず、ハイプ・ステッカーと見開きの歌詞・クレジット・シートが封入されていた。ステッカーには「浜田といえば金吾です」という文句と、買って聴こうと呼びかける一文が刷られていた。
時代の文脈
『Midnight Cruisin'』は、のちにシティ・ポップと呼ばれる流れの中に置かれる作品で、作曲家として歌謡曲の現場で鍛えたメロディに、AORやジャズ・ファンクの要素を組み合わせている。CDジャーナルでは「J-POPの極めつけといわれる作品」と評されている。翌1983年には、同じくムーンから『マグショット』を発表している。
同時期には浜田省吾の人気も高く、事務所とレーベルは「浜田といえば金吾です」というキャッチコピーを前面に出した。オリジナル盤のステッカーの文句も、このキャッチコピーである。
後世への影響
収録曲「街のドルフィン」は、2017年にアメリカのビートメイカーEngelwoodが発表した「Crystal Dolphin」でサンプリングされた。この曲はその後TikTokで広まり、500万本以上の動画に使われたとされ、インターネット・ミームとしても知られるようになった。2021年には、インドネシアのアニメーター、Ardhira Putraによる公式ミュージック・ビデオも公開されている。
こうした流れを受けて、原曲と本作への注目も海外で広がった。国内でも、雑誌『レコード・コレクターズ』の特集「シティ・ポップの再定義」で冒頭に取り上げられている。さらにワーナーミュージック・ジャパンからは、2024年以降にカラー・ヴァイナルでの再発や、2002年再録の「midnight cruisin'」と「Dear Song」を加えた2枚組LPも出ている。
曲ごとの聴きどころとして語られている点
ブログ「音楽の杜」では、康珍化作詞の「横顔のタクシー・ドライバー」について、若い頃に夢を追った友人と偶然再会する物語として紹介している。同記事では、この曲のコーラスの多重録音がビリー・ジョエル「Just The Way You Are」を思わせること、間奏のフルートが効いていることにも触れている。「街のドルフィン」のアレンジは山下達郎「Let's Dance Baby」を連想させるとも書かれている。
また、来生えつこ作詞の「せめてからりと晴れてくれ」はレゲエのリズムを基調とし、ホーンと松下誠のギターが聴きどころとされている。「So, I Love You」はサビにAORの香りを持つバラード、「真夜中のテニスコート」は浜田の得意とする切ないバラードとして紹介されている。
トラックリスト
- A1 抱かれに来た女 4:27
- A2 横顔のタクシー・ドライバー 4:15
- A3 So, I Love You 3:55
- A4 街のドルフィン 3:51
- A5 ほのかなイリュージョン 4:04
- B1 Midnight Crusin’ 4:42
- B2 せめてからりと晴れてくれ 5:39
- B3 シャワールームのある風景 5:10
- B4 真夜中のテニス・コート 4:22
動画プレイリスト
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Dakare Ni Kita Onna (2025 Remaster)
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Yokogao No Taxi Driver (2025 Remaster)
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So, I Love You (2020 Remastered)
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Crystal Dolphin (2025 Remaster)
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Honoka Na Illusion (2025 Remaster)
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Midnight Cruisin' (2025 Remaster)
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Semete Karari To Harete Kure (2025 Remaster)
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Shower Room No Aru Fukei (2025 Remaster)
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Mayonaka No Tennis Court (2025 Remaster)
このアーティストについて
濱田金吾(はまだ きんご)は、1953年1月17日東京都新宿区生まれのシンガー・ソングライター、作曲家、ベーシストだ。1970年代のフォーク・ロック・グ...
Kingo Hamada のプロフィール・作品一覧