Mankind - Pophits (2020)
Mankind『Pophits』について
スウェーデン、ストックホルムの4人組MankindによるデビューLP『Pophits』は、2020年4月30日に配信され、同年5月1日ごろにLPとして流通した作品。Bandcampでは12曲・約44分の収録で、黒盤200枚の限定プレスも確認できる。レーベルはストックホルムのLazy Octopus、カタログ番号はLAZYMNKDA001。
制作背景
HHVの販売説明では、バンドは初期にGordon Raphael(The Strokesのプロデューサー)と仕事をした経歴があるとされる一方で、『Pophits』では12曲中1曲のみをRaphaelが担当し、残りはMankind自身が手がけたとされている。制作の中心はバンド自身にあり、外部プロデューサーの助力を一部取り入れながらまとめたデビュー盤として紹介されている。制作の詳細な経緯や録音時のエピソードは確認できないが、少なくともクレジット上はセルフ・プロデュース色の強い構成になっている。
同時期の位置づけ
リリース時期は2020年春、パンデミック初期。海外メディアでは、Mankindの音像は2000年代半ばのオルタナティブ・ロックを思わせるものとして扱われている。HYMNは、本作を「ノイジー・ポップ、サイケ、ガレージロックの間を行き来する」作品として紹介し、デビュー作としてこれまでのEPやシングルで育ててきた音像を広く示す盤と位置づけた。Indie For Bunniesも、90年代から60・70年代までのロック参照が混ざる一方で、まだ方向性を固める途上にあると評している。
聴きどころとして挙がった点
楽曲ごとの比較もいくつか挙がっている。Indie For Bunniesは「Colours」をRadioheadの「Just」を思わせる曲として、「Happy Child」をXTC的と表現した。ここでは、ガレージ色の粗さとパワー・ポップ的な旋律の両立が見どころとして語られている。HYMNは、各曲が大きな感情の爆発にも静かな局面にも転ぶと述べ、ドラマ性と緊張感のある展開を評価している。
後世への影響
確認できた範囲では、カバー、サンプリング、明確な後続アーティストへの影響は見当たらない。再評価や継続的な参照についても、現時点で記録は出ていない。
補足
主要なチャート実績は確認できず、レビュー上ではHYMNが「必聴のデビュー・アルバム」と好意的に紹介し、Indie For Bunniesは才能と意欲を認めつつ、独自性の確立は今後の課題としている。2020年のスウェーデン発インディー・ロックを追ううえで、Mankindの初作として押さえておきたい1枚。
トラックリスト
- A1 Colours 4:08
- A2 Waltzing Charade 4:59
- A3 Pickled Love 4:46
- A4 Faceless Stranger 3:56
- A5 Silent Treament 3:27
- A6 Tired 4:27
- B1 Happy Child 3:03
- B2 Heart On Sleeve 2:08
- B3 Mother Said 4:14
- B4 No Doubt In My Mind 7:23
- B5 Simple Is Good 1:55