Moby Grape - Live Grape (1978)
Moby Grape『Live Grape』
Moby Grapeの『Live Grape』は、1977年7月から1978年3月にかけての再結成ライヴを記録した作品。収録はサンフランシスコのShady Grove、CotatiのThe Inn of the Beginning、Sonoma Recording Studiosで行われ、1978年にリリースされた。参加メンバーはピーター・ルイス、ジェリー・ミラー、スキップ・スペンスを軸に、コーネリアス・バンパス、クリスチャン・パウエル、ジョン・オクセンディーン/ダニエル・スペンサーら。オリジナルの5人編成そのままではなく、当時の活動状況を反映した布陣になっている。
制作背景・エピソード
このアルバムは、1977年から1978年にかけてカリフォルニア州サンタクルーズ周辺で行われた再結成ライヴをまとめたもの。AllMusicでは、録音場所としてShady Grove、The Inn of the Beginning、Sonoma Recording Studiosが挙げられている。参加者には、テナーサックスやキーボードも担うコーネリアス・バンパス、ベースのクリスチャン・パウエル、ドラムのジョン・オクセンディーン/ダニエル・スペンサーが含まれる。なお、当時は法的事情のためバンド名の使用に制約があり、「The Grape」「The Original Grape」と名乗らざるを得なかったとされる。
収録曲の中では、ピーター・ルイスの「Up in the Air」、ジェリー・ミラーの「Here I Sit」「Love You So Much」、スキップ・スペンスの「Must Be Goin’ Now Dear」など、各メンバーの持ち味が分かる曲が並ぶ。AllMusicのRalph Heibutzkiは、「Up in the Air」の軽やかなポップ感、「Here I Sit」のカントリー色、「Love You So Much」のブルース・ファンク感、「Must Be Goin’ Now Dear」の奇妙さを評価している。一方で、「You Got Everything I Need」や「Set Me Down Easy」にはやや凡庸さもあると述べている。
時代の文脈
Moby Grapeは1960年代のアメリカン・ロックを代表するバンドのひとつで、フォーク、ブルース、カントリー、ジャズの要素をロックやサイケデリック・ミュージックと混ぜ合わせたことで知られる。『Live Grape』が記録しているのは、その初期の評価から時間を経た1970年代後半の再結成期。法的な制約のもとで別名義を使いながらも、演奏活動を続けていた時期の記録として置かれている。
この時期、ボブ・モズレーはニール・ヤングらとThe Ducksで活動しており、サンタクルーズ周辺は旧メンバーが再び集まりやすい場所でもあった。『Live Grape』は、そうした動きの中で残されたライヴ記録で、AllMusicでは「低調ではあるが親密なスナップショット」と紹介されている。収録時間は48分26秒、発売は1978年。
盤について
今回のドイツ盤はLine Recordsからのリリースで、バック・スリーブには「LILP 4.00335 J」、レーベルには「LILP 4.00335」と記載されている。Western Germanyでプレス・印刷された盤で、Line Recordsの初期カタログに属する一枚。アメリカ発のライヴ記録が、西ドイツのレーベルを通じて流通していた点も、この時代のレコードらしい要素になっている。
トラックリスト
- A1 That Lost Horizon 4:48
- A2 Here I Sit 2:38
- A3 Honky Tonk 5:24
- A4 Cuttin' In 4:51
- A5 Must Be Goin' Now Dear 3:35
- A6 Your Rider 3:12
- B1 Up In The Air 3:58
- B2 Set Me Down Easy 5:02
- B3 Love You So Much 3:38
- B4 You Got Everything I Need 11:25
動画プレイリスト
このアーティストについて
Moby Grape(モビー・グレープ)は、1966年秋に米サンフランシスコで結成された伝説的ロック・バンドである。元ジェファーソン・エアプレインの初代ド...
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