Pinski Zoo - Introduce Me To The Doctor... (1981)
Pinski Zoo 1981

Pinski Zoo - Introduce Me To The Doctor... (1981)

Rock Jazz Experimental

Pinski Zoo『Introduce Me To The Doctor...』

ノッティンガムを拠点にしたジャズ/ファンク系グループ、Pinski Zooの初期作。1981年に英国のDéspatch Recordsから出た『Introduce Me To The Doctor...』は、録音時期がはっきりしていて、ノートには「Recorded July 1981」とある。クレジット上では、Jan Kopinskiがサックス、パーカッション、ヴォーカルを担当し、Tim Bullockがドラムとプロデュースを受け持っている。そこにSteve Iliffeのエレクトリック・グランドピアノとハーモニウム、Mick Nolanのパーカッション、ヴォーカル、コンガ、Tim Nolanのベースが加わる形で制作された。

制作面では、Jan KopinskiとTim Bullockが中心になった作品として紹介されている。KopinskiはPinski Zooの核となる存在で、後年のプロフィールでも、彼の関心はfree jazzから映画音楽、東欧音楽まで広く、そうした要素を混ぜ合わせたものがPinski Zooの持ち味だと説明されている。このアルバムは、その初期段階の記録として扱いやすい一枚で、録音時の具体的な逸話や曲が生まれた直接のきっかけは確認されていないが、参加者の役割ははっきりしている。制作の中心にサックス奏者とドラマー/プロデューサーがいて、そこへ鍵盤、ベース、パーカッションが組み合わさる構成。

1981年の英国シーンの中で

1981年前後の英国では、ポストパンク以後のジャズ/ファンク周辺で、A Certain Ratio、Rip Rig & Panic、23 Skidooのようなグループがロック、ダブ、即興の境界を押し広げていた。Pinski Zooもその流れに連なるバンドとして語られていて、『Introduce Me To The Doctor...』はノッティンガム発の自由度の高い電気ジャズとして流通した作品になる。流通面ではPinnacleが関わっており、インディー圏の動きの中に置かれていたことがわかる。

当時の記録では、1982年1月のRecord Businessで輸入価格付きで掲載され、1982年3月のインディー・アルバム・チャートでは17位に入っている。大きな商業チャートの記録ではないが、同時代の独立系シーンでは可視化されていた作品。

後年の扱い

後の紹介では、Pinski Zooは「left-field jazz/funk outfit」や「free-funk electric jazz」としてまとめられ、初期作もその出発点として見られている。All About JazzやJazz Journalでは、英国ジャズの独自性やハーモロディック/フリー・ファンク的な感触に触れつつ、再評価の文脈で取り上げられた。『Introduce Me To The Doctor...』そのものについて、直接のカバーやサンプリングまでは確認されていないが、バンド全体の初期像を知るうえで押さえておきたい一枚。

トラックリスト

  1. A1 Zawse...Znowu 9:35
  2. A2 Strutter Strut 4:50
  3. A3 Here In My Zoo 9:32
  4. B1 Iron Lung 5:31
  5. B2 Walking With My Monkey 5:34
  6. B3 Introduce Me To The Doctor... 10:24
  7. B4 Pink Lint 1:15

動画プレイリスト

公開: 2026年11月
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