The Doobie Brothers - The Doobie Brothers (1971)
The Doobie Brothers『The Doobie Brothers』
The Doobie Brothersのデビュー作『The Doobie Brothers』は、1971年4月30日に発売された。バンドはサンノゼを拠点に活動を始め、ドラマーのジョン・ハートマンは1969年、モビー・グレイプの再結成に加わるつもりでカリフォルニアに移り、スキップ・スペンスにトム・ジョンストンを紹介された。2人は「Pud」という名で主にパワー・トリオとして活動し、1970年にパトリック・シモンズとデイヴ・ショグレンが加わった。フィンガー・ピッキングの名手シモンズのギターは、ジョンストンのR&B風のリズミカルなストロークをよく補った。バンドは1970年にWarner Bros.と契約。ハーパーズ・ビザールの元メンバーで、Warner Bros.のA&Rだったテッド・テンプルマンの耳に、ツイン・リード・ギターと3声のハーモニーを収めたデモが留まったことが、メジャー・デビューにつながった。
制作背景・エピソード
本作は1970年11月から12月にかけて、カリフォルニア州サンマテオのPacific Recordersで録音・ミックスされた。プロデュースはレニー・ワロンカーとテンプルマン。曲作りの中心はトム・ジョンストンで、パトリック・シモンズは「Slippery St. Paul」や「Closer Every Day」を書いている。「Beehive State」はランディ・ニューマンの曲である。写真はジム・マーシャルが担当した。
バンド名は、友人のKeith Rosenが、いつもマリファナを吸っているから「ドゥービー・ブラザーズ」と名乗ればいいとからかったことがきっかけで、そのまま定着したという。ハートマンは、「doobie」がマリファナ煙草を意味するとRosenに教わるまで知らなかったそうだ。メンバー自身はこの名前を好んでいなかったが、結果的にそのままデビュー作のタイトルにもなった。
時代の文脈
この時期のバンドは、北カリフォルニア一帯で活動し、ヘルズ・エンジェルスの地元支部からも支持を得ていた。サンタクルーズ山中のChateau Libertéでは定期的にライブを行っていたという。デビュー作の内容は、アコースティック・ギターとカントリーの要素が前面に出たもので、当時のバンドのレザーやバイクのイメージ、荒々しいライブの印象とは距離があった。
アルバムはチャート入りせず、先行シングル「Nobody」もBillboardの「Bubbling Under」で122位にとどまった。ただし、1971年のWarnerはバンドをMother Earthとの全米ツアーへ送り出している。ショグレンはテンプルマンとの意見の対立から1971年末に脱退し、この作品は彼が全曲で演奏した唯一のスタジオ・アルバムとなった。その後、タイラン・ポーターのファンキーなベースとバリトン・ヴォイス、さらにマイケル・ホサックの加入によって編成が変わり、翌年の『Toulouse Street』へとつながっていく。
後世への影響
本作からは「Nobody」が後年にも動きがあった。バンドが成功したのちの1974年10月、同曲は編集版としてシングル再発され、Hot 100で58位を記録している。さらに2010年のアルバム『World Gone Crazy』では録り直しも行われた。
トラックリスト
- A1 Nobody 3:42
- A2 Slippery St. Paul 2:14
- A3 Greenwood Creek 3:04
- A4 It Won't Be Right 2:38
- A5 Travelin' Man 4:25
- B1 Feelin' Down Farther 4:20
- B2 The Master 3:30
- B3 Growin' A Little Each Day 3:20
- B4 Beehive State 2:42
- B5 Closer Every Day 4:19
- B6 Chicago 1:40
動画プレイリスト
このアーティストについて
The Doobie Brothers(ドゥービー・ブラザーズ)は、1970年にアメリカ・カリフォルニア州サンホセで結成されたロック・バンドだ。世界累計アルバム売...
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