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Atoms For Peace(アトムス・フォー・ピース)は、レディオヘッド(Radiohead)のトム・ヨークを中心に結成された英米のエクスペリメンタル・ロック/エレクトロニック・スーパーグループだ。メンバーには、トム・ヨーク(ボーカル、ギター、ピアノ)、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー(ベース)、レディオヘッドの盟友プロデューサーであるナイジェル・ゴッドリッチ(キーボード、シンセサイザー、ギター)、ベックやR.E.M.のドラマーとして名高いジョーイ・ワロンカー(ドラム)、フォホー・イン・ザ・ダークのパーカッショニストであるマウロ・レフォスコ(パーカッション)が集結した。
このプロジェクトは、2009年にトム・ヨークがソロ・デビュー作『The Eraser』(2006年)の楽曲をライブ演奏するために結成したバンドが母体となっている。ツアーを通じて強固なケミストリーを育んだメンバーは、ロサンゼルスで3日間に及ぶ濃密なジャム・セッションを実施。そこで生まれた膨大な演奏テイクをトム・ヨークとナイジェル・ゴッドリッチが入念にエディットし、緻密な楽曲群へと昇華させた。
2013年、XLレコーディングスからバンド唯一のスタジオ・アルバム『Amok』をリリース。オルタナティヴ・ロックの枠組みを軽やかに飛び越え、先進的なクラブ・ミュージックとポリリズミックな生演奏が交錯する革新的な作品として世界中で絶賛された。
Atoms For Peaceのサウンドの最大の特徴は、IDM直系の緻密でグリッチーなエレクトロニクスと、卓越した技術を持つプレイヤー陣による有機的な生演奏の融合にある。
特にフリーのうねるような骨太のベースラインが強烈な推進力を生み出し、そこにマウロ・レフォスコによるアフロ・ブラジリアン由来のパーカッションとジョーイ・ワロンカーのタイトなドラミングが複雑なポリリズムを構築する。ナイジェル・ゴッドリッチの先鋭的な音響処理と、トム・ヨークの哀愁を帯びたボーカルが重なり合う「Default」や「Ingenue」は、電子音楽とバンド・サウンドが高次元で結晶化した代表作として広く知られている。