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Chicago(シカゴ)は、1967年にイリノイ州シカゴで結成されたロック・バンドだ。DePaul大学やRoosevelt大学で出会ったメンバーを中心に始まり、最初は「The Big Thing」と名乗っていた。1968年には「Chicago Transit Authority」に改名し、のちに同名の交通局との法的な問題を避けるため、1969年に現在の「Chicago」へ短縮している。
このバンドの大きな特徴は、ロックにホーン・セクションを組み合わせた点にある。初期のChicagoは、ギター、ベース、ドラムに加えて、トランペット、トロンボーン、木管楽器を前面に出した編成で活動していた。Rock、Pop、Jazz、Funk / Soulをまたぐ音作りの中で、Pop Rock、Jazz-Rock、Disco、Jazz-Funkといったスタイルを行き来している。
オリジナル・メンバーは7人で、Peter Cetera、Terry Kath、Robert Lamm、Lee Loughnane、James Pankow、Walter Parazaider、Danny Seraphineが中心だった。James William Guercioが初期の活動を導いたことも知られている。
1969年4月に発表した2枚組のデビュー作『Chicago Transit Authority』は、Billboard 200で17位を記録し、ミリオン・セラーとなった。続く70年代前半には、Billboard 200で5作連続1位を獲得している。アルバム単位で大きな支持を集めた時期だ。
1976年の「If You Leave Me Now」は、バンド初の全米1位シングルになった。翌1977年にはグラミー賞も受賞している。この時期には、ホーン主体のサウンドを保ちながら、よりメロディ重視の曲でも存在感を示していた。
1978年1月23日には、ギタリストのTerry Kathが銃の暴発事故で亡くなり、バンドにとって大きな転機になった。その後、1981年から1989年にかけては、David Fosterをプロデューサーに迎え、シンセサイザーを取り入れたパワー・バラード路線へ移っていく。
この時期の「Hard To Say I'm Sorry」は1982年に全米1位を記録した。Peter Ceteraが1985年にソロへ移った後も、1989年の「Look Away」で再び全米1位を獲得している。初期のジャズ・ロック寄りの編成から、アダルト・コンテンポラリー寄りのポップへ移行した流れがはっきり見える。
Chicagoは、ロック・バンドにホーン・セクションを定着させた存在として語られることが多い。アレンジ面では、ブラスをリズムやメロディの補助ではなく、曲の中心に置く場面が多い。初期作品ではジャズやファンクの要素が強く、後期にはポップ・ロックやバラード色が前に出ている。
ダンス・ミュージックの文脈では、「Streetplayer」が知られている。Kenny "Dope" GonzalezがThe Bucketheads名義の「The Bomb!」(1995年)でこの曲をサンプリングしていて、Chicagoの音源が別の時代のクラブ・トラックにつながっている。
Chicagoは、長い活動歴の中でメンバーの入れ替わりを重ねながら、現在もツアーを続けている。近年は新作の発表よりもライヴ活動が中心になっている。2016年4月にはオリジナル・メンバーでロックの殿堂入りを果たし、2020年にはグラミー賞の特別功労賞(生涯業績賞)も受けている。
そのほかにも、Bruce Gaitsch、Donnie Dacus、Tris Imboden、Chris Pinnick、Dawayne Bailey、Ramon Yslas、Drew Hester、Ray Herrmann、Daniel De Los Reyes、Loren Gold、Justin Avery、Eric Baines、Rudy Cardenas、Tony Obrohta など、多くのメンバーが在籍してきた。