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Father's Children(ファザーズ・チルドレン)は、米ワシントンD.C.のアダムズ・モーガン地区で結成された8人組のソウル/ファンク・バンドだ。もともとは1960年代末に、The Dreamsというドゥーワップ・トリオとして始まったグループで、その後にバンド編成を広げてFather's Childrenへと発展した。
メンバーにはTony Vaughn、Qadir Abdul Mateen、Khalik Adbul Hanif、Malik Abdul Khabir、Raheem Abdul Khabir、Sadik Abdul Hagg、Hakeem Abdul Ghani、Yah Yah Abdullaが名を連ねる。
最初の形は、高校の同級生たちによるストリート・コーナーのドゥーワップ・グループだった。1960年代後半、公民権運動やブラック・コンシャスネスの高まりの中で、メンバーはイスラム教へ改宗しムスリム名を名乗るようになる。これに伴い編成を8人組のフル・バンドに拡大し、Father's Childrenという名前で活動を開始した。
この歩みから、彼らの音楽にはドゥーワップ由来の緊密なコーラスワークと、70年代ファンク/ソウルならではの重量感あるバンド・アンサンブルが見事に同居している。
1973年、メリーランド州シルバースプリングのスタジオでデビュー・アルバムを録音した。収録曲では、スライ&ザ・ファミリー・ストーンやカーティス・メイフィールド直系の、社会意識と精神性に満ちたプログレッシブ・ファンク/ソウルが展開されている。
しかし、マネージメントのトラブルなどにより当時は発売が見送られ、マスターテープは40年近く眠ることとなった。2011年にシカゴの名門発掘レーベル「Numero Group」から『Who's Gonna Save the World』として正式リリースされると、失われた70年代スピリチュアル・ソウルの奇跡的な傑作として世界的な大絶賛を浴びた。
1970年代後半、彼らはロサンゼルスに拠点を移し、ザ・クルセイダーズのウェイン・ヘンダーソンに見出される。1979年にはマーキュリー・レコードから正式なデビュー・アルバム『Father's Children』を発表した。
同作に収録された名曲「Hollywood Dreaming」は、洗練されたメロウなコード進行と爽快なホーン・アレンジが際立つモダン・ソウル/フリー・ソウルの最高峰として、DJ Spinnaをはじめとする世界中のトップDJやコレクターから現在も熱烈に愛され続けている。