Hailu Mergia

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Hailu Mergia

Hailu Mergiaとは

Hailu Mergia(ハイル・メルギア、1946年生まれ)は、エチオピア出身のキーボード/オルガン/アコーディオン奏者、作・編曲家。1970年代アディスアベバのエチオピアン・グルーヴ黄金期を牽引し、一度は音楽シーンの第一線から退いてタクシー運転手を務めながら、2010年代に奇跡的な復活を遂げたエチオ・ジャズ/アフロ・ファンクの世界的レジェンドである。

黄金期のアディスアベバとWalias Band

1970年代、メルギアは首都アディスアベバのナイトクラブや高級ホテルで活躍した伝説的グループ「Walias Band(ワリアス・バンド)」のリーダー/キーボーディストとして頭角を現した。エチオピア伝統の独特な旋法に、西洋のファンク、ソウル、ジャズの躍動的なビートを融合させた革新的なインストゥルメンタル・サウンドを展開。当時のエチオピア都市音楽シーンの黄金時代を築き上げた。

アメリカ亡命と幻のカセット名盤

1981年のアメリカ・ツアーを機に、政情不安が続く母国を離れてアメリカへ亡命・移住。1985年には、自主制作カセットテープ『Hailu Mergia & His Classical Instrument(Shemonmuanaye)』をリリースした。本作はアコーディオン、ローズ・ピアノ、アナログ・シンセサイザー、そして初期のリズムマシンを一人で多重録音したもので、伝統歌謡のノスタルジアとスペーシーでドリーミーな電子音響が奇跡的な調和を見せる、カルト的ローファイ・マスターピースとなった。

しかしその後は音楽活動から距離を置き、ワシントンD.C.でダレス国際空港専属のタクシードライバーとして生計を立てるようになる。それでも音楽への情熱を失うことはなく、車のトランクにポータブル・キーボードを積み込み、客待ちのわずかな合間に練習を重ねていたという。

「Awesome Tapes From Africa」による再発見と奇跡の復活

2013年、アフリカの埋もれたカセット音源を発掘・紹介する気鋭レーベル「Awesome Tapes From Africa」が『Hailu Mergia & His Classical Instrument』を正規リイシューしたことで、世界的な大反響を巻き起こした。70代にして本格的にライブ活動を再開したメルギアは、欧米の主要フェスティバルや名門ジャズクラブに出演し、世界中の若い音楽ファンをも虜にした。

2018年には数十年ぶりの新録アルバム『Lala Belu』、2020年には『Yene Mircha』を発表。ヴィンテージなエチオピアン・スケールの哀愁と、現代的な即興ジャズ/ファンクのドライブ感が見事に融合したその演奏は、時代や国境を超えて今なお世界中で絶賛され続けている。

ジャンル・スタイル

Folk, World, & Country Funk / Soul Jazz
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