James White & The Blacks

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James White & The Blacks

James White & The Blacksとは

James White & The Blacks(ジェームズ・ホワイト・アンド・ザ・ブラックス)は、1970年代末のニューヨーク・ノー・ウェイヴ(No Wave)シーンを象徴するサックス奏者/ヴォーカリスト、ジェームズ・チャンス(本名ジェームズ・ジークフリート)が率いたプロジェクトである。過激なパンク・ジャズを鳴らしたJames Chance & The Contortionsと表裏一体をなす存在であり、ノー・ウェイヴの先鋭性とブラック・ミュージックの強靭なダンス・グルーヴを正面から衝突させた「ミュータント・ディスコ」「フリー・ファンク」の先駆者として知られる。

結成の背景

1970年代後半のニューヨークで、ザ・コントーションズの暴力的なまでにアヴァンギャルドな演奏でアンダーグラウンドを震撼させていたジェームズ・チャンスに対し、先鋭レーベル「ZEレコーズ」の共同創設者マイケル・ジルカがディスコ・アルバムの制作を持ちかけたことがプロジェクトの始まりとなった。

バンド名は、チャンスのパートナーでありマネージャー、そしてダウンタウンのファッション・アイコンでもあったアニヤ・フィリップス(Anya Phillips)のディレクションによって名付けられた。白人パンクスによる黒人音楽への偏愛と人種的アイロニーを鮮烈に打ち出し、メンバーは1960年代のソウル・シンガーを彷彿とさせるスーツを着用。パンクの攻撃性と研ぎ澄まされたダンス・ビートの融合を視覚的にも体現した。

音楽的な特徴

James White & The Blacksの核にあるのは、ジェームズ・ブラウン直系のファンク・リズムとノー・ウェイヴの冷徹な破壊性を同じ楽曲の中で激突させるサウンド・アプローチだ。ジェームズ・チャンスはフリーキーなアルト・サックスを吹き荒らし、挑発的なシャウトを浴びせかける。享楽的なディスコとは一線を画し、強烈なグルーヴの上で不協和音と鋭利なギター・カッティングが乱れ飛ぶ独特のテンションが貫かれている。

『Off White』と「Contort Yourself」

1979年にリリースされたデビュー・アルバム『Off White』は、プロジェクトの決定打となった傑作だ。オープニングを飾る「Contort Yourself」は、ノー・ウェイヴとディスコの境界線を粉砕したダンス・クラシックとして語り継がれている。後にオーガスト・ダーネル(キッド・クレオール)によるリミックス盤も制作され、ニューヨークのクラブ・カルチャーとパンク・シーンの双方を熱狂させた。録音にはコントーションズのジョディ・ハリスやパット・プレイスのほか、ロバート・クワインやリディア・ランチらアンダーグラウンドを代表する異才たちが参加している。

『Sax Maniac』とその後

1982年には、ブロンディのクリス・スタインが主宰するアニマル・レコーズからセカンド・アルバム『Sax Maniac』を発表した。前年に癌のため26歳の若さで世を去ったアニヤ・フィリップスに捧げられた本作は、後にシック(Chic)などでも活躍する名ドラマー、ラルフ・ロールらを起用。派手な装飾を削ぎ落とし、よりストイックかつ強靭なパンク・ファンクへと純化させた完成度の高い一枚となった。

影響と位置づけ

パンクの凶暴性とファンクの身体性を過激に結びつけた彼らのアプローチは、後世のロック/オルタナティヴ・シーンに多大な衝撃を与えた。初期レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー(Michael Balzary)やヒレル・スロヴァク(Hillel Slovak)が熱烈な心酔を公言しバンドのツアーや周辺セッションに参加したほか、2000年代以降のDFAレコーズ(LCDサウンドシステム、ザ・ラプチャー等)によるディスコ・パンク/ダンス・パンクの世界的再評価に至るまで、オルタナティヴ・ダンス・ミュージックの不滅の原点として聴き継がれている。

ジャンル・スタイル

Electronic Funk / Soul Jazz Disco Free Funk New Wave No Wave
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