Vinyl Record Reviews
Janet Jackson(ジャネット・ジャクソン)は、1966年5月16日生まれ、アメリカ・インディアナ州ゲーリー出身のシンガー、ソングライター、女優だ。ジャンルはFunk / Soul、スタイルとしてはFunkやDiscoが挙げられている。ジャクソン家の一員として知られ、父はJoe Jackson、兄弟にはMichael Jackson、Jermaine Jackson、Jackie Jackson、Tito Jackson、Marlon Jackson、Randy Jackson、Rebbie Jackson、La Toya Jacksonがいる。
音楽活動は1982年、15歳のときにA&M Recordsからスタートした。初期作は大きなヒットにはつながらなかったが、1986年のアルバム『Control』で流れが変わる。Jimmy Jam & Terry Lewisのプロデュースで制作されたこの作品はマルチ・プラチナを記録し、トップ5シングルを5曲生んだ。ここで、ジャクソン家の一員という見方だけではなく、ひとりのアーティストとしての立ち位置を強く打ち出した。
『Control』期のミュージック・ビデオや振付はMTVで大きく露出し、彼女の映像表現はポップ・カルチャーにも影響を与えた。音だけでなく、見せ方まで含めて作品を組み立てていた点が印象的だ。
1989年の『Rhythm Nation 1814』では、複数の音楽スタイルを取り入れながら社会的なテーマも前面に出した。Hot 100でトップ5シングルを7曲生んだアルバムはこれが唯一で、ダンス・ポップにR&Bやヒップホップを混ぜたサウンドが特徴として語られている。この時期の音作りは、ニュー・ジャック・スウィングにも影響を与えたとされる。
翌1990年のRhythm Nation World Tourは「史上最も成功したデビュー・ツアー」と紹介されることが多い。作品のヒットだけでなく、ライブ活動でも大きな実績を残している。
1991年にはVirgin Recordsと、当時としては高額な契約を結んだ。1993年の『janet.』では作詞、作曲、プロデュースへの関与を深め、自分のセクシュアリティをより直接的に表現している。続く1997年の『The Velvet Rope』では、深刻なうつ病や不安との闘いを作品に落とし込み、内容面でも踏み込んだアプローチを見せた。
シングルでは「Nasty」「Rhythm Nation」「That's The Way Love Goes」「Together Again」「All For You」などがよく知られている。こうした楽曲群を見ると、ファンクやディスコを軸にしながら、時代ごとにR&Bやダンス・ミュージックの要素を取り込んできたことがわかる。
テレビでは『Good Times』『Different Strokes』『Fame』に出演している。映画では『Poetic Justice』や『Nutty Professor 2: The Klumps』で共演している。音楽活動と並行して映像作品にも関わってきた点は、ジャネット・ジャクソンのキャリアを語るうえで外せない。
ジャネット・ジャクソンは、これまでに1億枚以上のレコードを売り上げたとされ、世界的なセールスを持つアーティストのひとりだ。グラミー賞は5度受賞しており、アメリカのシングルチャートBillboard Hot 100では、18曲連続でトップ10入りした記録を持つ。この記録は女性アーティストとしてのものとして知られている。
2019年にはロックの殿堂入りを果たした。MTV IconではBritney Spears、Jennifer Lopez、Aaliyahらがトリビュートを捧げている。後続世代のアーティストからも参照されてきたことがうかがえる。
2004年のスーパーボウル・ハーフタイム・ショーでの「衣装トラブル」以降は、CBSや関連メディアからの扱いが変化し、ラジオ放送やチャート成績にも影響が及んだとされる。それでも、1980年代から2000年代にかけて積み上げた作品群と記録は大きく、ファンク、ソウル、ディスコをベースにしたポップ・ミュージックの文脈で重要な存在として扱われている。
公式サイトや各種SNSでも活動情報を追うことができる。作品単位で聴いていくと、ダンス・ミュージックとしての強さと、歌詞や映像の作り込みが並んでいることが確認しやすい。