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Marie “Queenie” Lyons(マリー・“クイニー”・ライアンズ)は、1960年代から1970年代初頭にかけて活動したアメリカの女性ソウル/ファンク・シンガー。ルイジアナ州アーチボルド生まれ、オハイオ州アシュタビューラ育ち。わずか1枚のアルバムを残して姿を消したものの、後年のレア・グルーヴ/ディープ・ファンク・シーンで「シスター・ファンク屈指の至宝」として発掘・再評価された。
1963年、オハイオ州ジュネーブのClub Castawayでプロとしてのキャリアをスタート。1964年にはニューヨークでKing Curtis Bandの専属女性ボーカリストに抜擢された。
ジャッキー・ウィルソン、ファッツ・ドミノ、ザ・コースターズ、ジェリー・リー・ルイス、そして彼女が最大のアイドルと敬愛していたジェームス・ブラウンら数々の大物たちとステージを共にし、強烈なステージ度胸と歌唱力を磨き上げた。
1970年、ジェームス・ブラウンとも関係の深いKing系列のレーベルDeLuxeより、唯一のアルバム『Soul Fever』を発表。ローズ・マリー・マッコイ作の重量級ファンク「See and Don't See」をはじめ、ホーン隊とドラムが力強くドライヴする「Your Thing Ain't No Good Without My Thing」、ジェームス・ブラウンのカバー「Try Me」などを収録。ハスキーで泥臭く情熱的なシャウトが全編に炸裂する傑作となった。
リリース当時は商業的な成功に恵まれず、アルバム1枚を残して忽然とシーンから姿を消した。しかし1990年代以降、世界的なレア・グルーヴ/ディープ・ファンクの盛り上がりの中で発掘され、オリジナルLPは入手困難なコレクターズ・アイテムとして高額で取引されるようになった。現在もヒップホップでのサンプリングや公式リイシューを通じて、世界中のファンク/ソウル・ファンに愛聴されている。