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Penny Goodwin(ペニー・グッドウィン、本名:Ethel Penny Goodwin)は、アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキー出身のジャズ/ソウル・シンガーだ。
幼少期はミルウォーキーの教会で歌い、若い頃のAl Jarreauとともに歌っていた。学校を出たあとには、地元ミルウォーキーのクラブで歌い始め、Alfie's、Sardino's、King's Fourのような店で経験を積んだ。その後はシカゴのクラブや、ラスベガスのCaesar's Palaceでも活動している。
Penny Goodwinの名前で広く知られている作品は、1974年に出た唯一のスタジオ・アルバム『Portrait of a Gemini』だ。地元の小さなレーベルから2,000枚ほど自主プレスされた作品で、のちにレア・グルーヴやソウル・ジャズの文脈で再評価された。
このアルバムには、Marvin Gayeの「What's Going On」やGil Scott-Heronの「Lady Day & John Coltrane」といったカバーが入っている。さらに、Penny Goodwin自身とマネージャーのSy Lefcoによるオリジナル曲も収録されている。
演奏面では、シカゴ交響楽団のメンバーによるストリングスや、ジャズ・ギタリストのPhil Upchurchが参加している。編成を見ると、地元のシーンで育った歌手の作品にしてはかなり手の込んだ作りになっている。
『Portrait of a Gemini』は、ジャズ、ソウル、ゴスペルの要素が混ざった内容で、ファンク寄りの曲も含む。カバー曲では原曲の雰囲気を残しつつ、リズムやアレンジを変えている曲がある。
歌唱は、教会音楽とクラブでの実地経験がそのまま活かされ、曲ごとのリズムの置き方やフレーズの運びで聴かせる。
このアルバムは長く大きな流通に乗らなかったが、1990年代以降のレア・グルーヴ・シーンで掘り起こされていった。DJ MUROをはじめとするDJやディガーたちが注目し、その後はP-VINEやAthens of the Northからリイシュー盤も出ている。
その結果、Penny Goodwinは「ミルウォーキーが生んだ無名のジャズ・クイーン」として紹介されることが増えた。活動歴そのものは多く残っていないが、少なくとも『Portrait of a Gemini』1枚で、ジャズ・ヴォーカルやソウル・ジャズのコレクターに強く記憶される存在になっている。