Vinyl Record Reviews
Skyy(スカイ)は、1970年代後半にニューヨーク・ブルックリンで結成されたディスコ/ファンク/R&Bバンド。ギタリスト兼ボーカリストのSolomon Roberts Jr.を中心に、ダニング3姉妹(Denise、Delores、Bonny Dunning)の華やかなボーカル・ハーモニーと強靭なファンク・グルーヴを武器に活躍した。
Brass Constructionを率いる名プロデューサー/アレンジャーのRandy Mullerが見出し、共同プロデュースと楽曲提供を担当したことで、洗練された都会的なダンス・サウンドを確立した。
名門ディスコ・レーベルSalsoul Recordsと契約し、1979年にアルバム『Skyy』でデビュー。シングル「First Time Around」はLarry Levanらに支持され、Paradise Garageをはじめとするクラブ・シーンでアンセムとなった。ベースとドラムを軸にした力強いファンクのリズムにストリングスやシンセが絡む構成は、ガラージ/ディスコのクラシックとして語り継がれている。
なお、同名のグループがイギリスに存在していたため、英国盤などの一部海外リリースでは「New York Skyy」名義が用いられた。
1981年発表の4thアルバム『Skyy Line』からのシングル「Call Me」は、全米R&Bチャートで1位、Billboard Hot 100でも26位を記録する大ヒットとなった。シンセサイザーの大胆な導入とタイトなファンク・ビートが融合したこの曲は、80年代初頭のポスト・ディスコ/エレクトロ・ファンクの決定打となった。
1980年代後半にはAtlantic Recordsへ移籍。1989年のアルバム『Start of a Romance』から、タイトル曲「Start of a Romance」と「Real Love」が相次いで全米R&Bチャート1位を獲得した。
70年代末のSalsoulディスコから80年代初頭のアーバン・ブギー、さらには80年代末のニュー・ジャック・スウィング隆盛期に至るまで、時代ごとのダンスフロアに対応しヒットを生み出し続けた実力派バンドである。