Galaxy II Orchestra - Acid Rain (1986)
Galaxy II Orchestra「Acid Rain」について
Galaxy II Orchestraの「Acid Rain」は、1986年に登場したドイツのエレクトロ作品で、スタイルとしてはElectroとNew Waveの要素を持つ1枚だ。2020年にはTHANK YOU(THANKYOU006)から再発盤が出ている。レーベルはSound Metaphors系のサブレーベルで、80年代から90年代のダンスフロア向け音源を掘り起こして再発する流れの中にある。
この作品は、Chris Lord-AlgeとWilliam Rosko Mercerのクレジットで知られる。アーティスト名義のGalaxy II Orchestraは、バンドというよりスタジオ制作寄りのプロジェクトとして見ると整理しやすい。ドイツ産のエレクトロ/ニューウェーブが、当時の機材感を前面に出しながら形になっている時期の記録として捉えられる1枚だ。
作品の輪郭
1986年という年代を考えると、打ち込み、シンセサイザー、電子ドラムの質感が作品の核になっているはずの時代だ。THANK YOUの再発ラインも、まさにそうした機械的な推進力を持つ80年代音源に焦点を当てている。
「Acid Rain」も、その文脈の中で、ダンスフロア向けのリズムとニューウェーブ由来の冷えた音像が並ぶ作品として位置づけられる。
オリジナルの1986年盤と2020年再発盤では、作品そのものの時代背景は同じでも、レコードとしての流通状況は異なる。2020年盤は再評価の流れの中で手に入りやすくなった再発盤であり、当時の空気を現代のレコード環境で聴ける形にしたものといえる。
同時代とのつながり
ドイツの80年代エレクトロ/ニューウェーブは、機械的なグルーヴとポップの輪郭が近い場所にあった。クラブ寄りの感覚と、ニューウェーブの硬質な音作りが重なるあたりが、この時代らしいポイントだ。
同じ時期の電子音楽に触れていると、Ministryの初期や、Depeche Mode周辺のシンセ主体の作品、あるいはヨーロッパ圏のインダストリアル寄りのダンス音源と地続きに感じられる場面がある。
再発盤としての意味
THANK YOUの2020年盤は、Sound Metaphors系らしい掘り起こしの一環にある。80年代・90年代のダンスフロア向け音源を、現行のリスナーが手に取りやすい形で並べ直す役割を持つレーベルだ。
そのため「Acid Rain」も、単なる過去作の再流通というより、当時の電子音楽の断片を今の棚に戻すような再発として見えてくる。
まとめ
Galaxy II Orchestra「Acid Rain」は、1986年のドイツ産エレクトロ/ニューウェーブとして整理しやすい作品だ。Chris Lord-AlgeとWilliam Rosko Mercerのクレジット、そして2020年のTHANK YOU再発盤という条件から見ても、80年代の電子音楽を今のリスニング環境に接続する1枚として位置づけられる。
トラックリスト
- A1 Acid Rain
- B1 Acid Rain (Lord's Prayer Version)
- B2 America
関連動画
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