Midnight Oil - 10, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1 (1982)
Midnight Oil 1982

Midnight Oil - 10, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1 (1982)

Rock New Wave Alternative Rock

Midnight Oil『10, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1』について

Midnight Oilは、1972年にシドニーで結成されたオーストラリアのロック・バンドだ。ピーター・ギャレットの強い声と、ジム・モギニー、マーティン・ロッツィ、ロブ・ハーストを軸にした編成で知られ、1980年代には政治性のある歌詞と硬質なバンド・サウンドで存在感を強めていった。

『10, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1』は、1982年に出た4作目のスタジオ・アルバム。UK盤はCBSからのリリースで、カタログ番号はCBS 25314。ジャンル表記はRock、スタイルはAlternative RockとNew Waveになっている。バンドの初期から中期へ移る時期の作品として、まとまりのある演奏と、当時のUKロック/ニュー・ウェイヴ周辺とも接点のある手触りが見える一枚だ。

作品の位置づけ

このアルバムは、Midnight Oilにとって4枚目のスタジオ作という位置づけになる。前作までで積み上げてきた直線的なバンド・サウンドを保ちながら、1980年代初頭らしい硬さや切迫感を前面に出している点が特徴だろう。のちの代表作で強まるメッセージ性や、ライブでの推進力につながる流れも、この時期の作品に見て取れる。

Midnight Oilはオーストラリア発のバンドだが、UK盤がCBSから出ていることからもわかるように、当時すでに国際流通を意識した展開が進んでいた。オーストラリアのロック・バンドとしては、同時代のCold ChiselやThe Angels、さらにUKのポスト・パンク/ニュー・ウェイヴ勢と並べて語られることもある。

収録曲と聴きどころ

この時期のMidnight Oilは、演奏の輪郭がはっきりしていて、ギターの刻み、ベースの推進、ドラムの圧が前に出る。ピーター・ギャレットのボーカルも、語りかけるような部分と押し出す部分の落差が大きく、曲の緊張感を支えている。

具体的には、リズムの反復で引っ張る曲や、硬質なギター・リフを軸に進む曲で、このバンドらしさが出やすい。派手な装飾よりも、バンド全体の推進力で聴かせるタイプのアルバムという印象だ。

代表曲・知られた曲

Midnight Oilの代表曲としては、後年の「Beds Are Burning」などが広く知られているが、この『10, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1』はその前段階にある作品だ。大ヒット曲のイメージよりも、バンドが持つ硬さや緊張感、当時の音像を確認できるアルバムとして捉えやすい。

1982年のCBS UK盤として

このUK盤は1982年当時のCBSからのプレスで、レーベル表記はCBS 25314。CBSは当時、国際的に広く使われていたレーベル名で、UKでは1962年から展開していた。1980年代初頭のCBS盤らしく、当時のロック作品を広く流通させる枠組みの中にある一枚といえる。

また、1981年以降のCBSではCXノイズリダクション技術を使った盤も存在したが、このレコードについてはその表記は見当たらない。したがって、通常の1982年UK盤として見るのが自然だ。

まとめ

『10, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1』は、Midnight Oilの初期から中期へ向かう流れの中で、バンドの骨格がよく見える1982年作だ。オーストラリアのロック・バンドとしての力強さと、当時のUKニュー・ウェイヴ周辺にも通じる硬質さが同居している。代表曲中心の入口というより、バンドの進行形を確かめるための一枚として位置づけやすい。

トラックリスト

  1. A1 Outside World 4:46
  2. A2 Only The Strong 4:36
  3. A3 Short Memory 4:54
  4. A4 Read About It 3:50
  5. A5 Scream In Blue 5:42
  6. B1 U.S. Forces 4:06
  7. B2 Power And The Passion 5:50
  8. B3 Marlinga 4:46
  9. B4 Tin Legs And Tin Mines 4:51
  10. B5 Somebody's Trying To Tell Me Something 4:00

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