Prelude - After The Gold Rush (1974)
Prelude 1974

Prelude - After The Gold Rush (1974)

Rock Soft Rock Pop Rock

Prelude『After The Gold Rush』

Preludeは、英国北東部ゲーツヘッド出身のフォーク・トリオ。Brian Hume、Irene Hume、Ian Vardyを中心に活動し、1973年にRockfield Studiosで1作目『How Long Is Forever?』を録音していた。その流れの中で、Neil Youngの「After The Goldrush」をアカペラで取り上げた録音が反応を呼び、1974年にアルバム『After The Gold Rush』としてまとまる。US盤はIsland RecordsのILPS 9282で、Columbia, Santa Mariaプレス。ランアウトには「S /」が刻まれており、コピーによっては非常に小さく薄いため見えにくい。

制作背景・エピソード

この作品の核にあるのは、もともとPreludeの代表曲となった「After the Goldrush」の経緯。バンドは自作曲中心のグループだったが、1974年にこのNeil Young曲のアカペラ・カバーが思いがけず大きな反応を呼んだ。後年の回想では、メンバーのひとりが「Stocksfieldのバス停で歌い始めたのがきっかけだった」と述べており、日常の歌い合わせから生まれたことが語られている。Dawnレーベルはこのヒットを受けてアルバムを急遽リリースしたとされ、作品全体もその流れの中で登場した。

録音はロンドンのScorpio Soundで行われた。参加ミュージシャンやプロデューサーの詳細はこの情報では限られているが、少なくとも作品の中心が、グループの声の重なりと、アカペラ曲の扱いに置かれていることははっきりしている。

時代の文脈

1974年は、英国のフォークやソフトロック系のグループがポップ・チャートに届いていた時期。Preludeの成功も、その流れの中にある。『After the Gold Rush』は、Neil Young曲のヒットをきっかけに、英国では島系レーベル、米国ではDawn/Island系で流通し、グループが単なる一発のシングル・ヒットではなく、フォーク寄りのレパートリーを持つバンドとして見られる契機になった。

シングル「After the Gold Rush」は英国で21位、米国Billboard Hot 100で22位を記録。数字としても、当時の反応の大きさが確認できる。アルバムは、そのヒット曲だけに頼らず、Preludeの名前を作品単位で残す役割を担った。

後世への影響

この曲は後年も繰り返し参照されている。Dolly Partonは1999年に「Neil Young版も、Prelude版も好きだった」と回想しており、Prelude版が「After the Goldrush」の受容史の中で記憶されていることが分かる。カバーの中でも、ひとつの基準点として扱われてきた形だ。

AllMusicは『After the Gold Rush』を「美しいフォーク・ロック/カントリー作品」と評し、歌声の輝きとメロディの良さを高く評価している。一方で、歌詞面はやや素朴だが、それを上回る魅力があるとも述べている。作品の聴きどころとしては、派手な演奏よりも、繊細なハーモニーと透明感のある歌唱が挙げられている。

Preludeの『After The Gold Rush』は、Neil Youngの曲をきっかけに広がったバンドの存在を、そのまま記録した一枚。シングルのヒット、急遽まとまったアルバム、そしてのちの再言及まで、曲と作品が同じ線上に並んでいる。

トラックリスト

  1. A1 After The Gold Rush 2:07
  2. A2 Dear Jesus 3:50
  3. A3 To Hell With The War 2:58
  4. A4 Lady From A Small Town 3:06
  5. A5 Rufus 1:03
  6. A6 Open Book 3:06
  7. B1 Hotel Room 4:31
  8. B2 Rock Dreams 1:48
  9. B3 Fly 3:34
  10. B4 Adventures On The Way 5:22
  11. B5 Follow Me Down 3:36

動画プレイリスト

公開: 2026年10月
Share
戻る

あわせて聴きたい "Pop Rock"

toast